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アファメーションの効く人、効かない人。

えーと、
 
「アファメーション」って、知ってる?
 
   
あんまり一般的じゃない用語だと思うから、
知っている人は、かなり勉強熱心な人だと思う。
  
 
アファメーションってのは、要は
ポジティブな言葉を意識的に唱えたり、
口ぐせにすることで、
 
「理想的な状況を引き寄せる」
 
とか、
 
「なりたい自分になる」
 
といった効果がある、と言われている。
 
 
 
たとえば、
 
「私はお金持ちである」
 
とか、
 
「私は愛にあふれた人間だ」
 
といった言葉を唱えたり、単に
 
「ありがとう」
 
「愛しています」
 
と連続して唱えたりなど、色々だ。
 
 
唱えることによって、潜在意識に働きかけて
理想的な自分に近づいてゆこうとするわけ。
 
そんな効果を期待して
実践している人も多いと思う。
 
 
 
それ自体は、とても素晴らしい事だと思うし、
私自身も活用している側面もある。
 
 
ところが、色んな人を見ていると、
がんばってアファメーションを唱えているのに
一向に幸せになれていない人と、
 
そんなに意識していないのに
ハッピーの波に乗れてしまう人がいる。
 
 
 
ずいぶんと昔に、私の営業先の社長で
会社のいたるところに
 
「私は約束を守り切る人です」
 
「必ずやりとげる人です」
 
「私はお金持ちで、もっとお金持ちになる!」
 
みたいな言葉が貼られていて、
実際に社長も唱えていたんだけれど、その社長は
 
 
あ る 日 、 夜 逃 げ し た よ ☆
 
 
 
 
。。。なので、
アファメーションを効果的に使える人と
そうでない人を考察してみたいと思う。
 
 
 
さてさて。
 
 
ずいぶんと引っ張った始まりだけれど、
結論は、ものすごくシンプルです。
 
本題に入った途端に、もう結論です。
 
 
アファメーションを上手く活用できる人と
そうでない人の違い。それは、
 
 
「言葉だけに頼っていない」
 
 
という事だと、個人的には思う。
 
 
 
言葉を大切にしている私が言うのもなんだけれど、
言葉には力もある分、限界もある。
 
 
どんなに言葉で
 
「私は健康です」
 
「お金持ちです」
 
「愛にあふれています」
 
「自由と夢の冒険家です」
 
と言ったところで、脳に与える影響は
たかが知れている。
 
(言葉を大切にする者だからこそ、
 あえて言っていると思ってね)
 
 
 
言葉の情報量は、少ない。
 
 
もちろん、言わないより言った方が100倍良いけれど、
まぁ100倍くらいまでだと思う。
 
 
 
だから、
 
 
言葉だけではなくて、
もっと情報量の多いものも味方につけた上で
アファメーションを唱えると良いと思う。
 
 
では、
 
言葉よりも情報量の多いものとは、何か?
 
 
それは、あなたの感情、五感を
動かすことのできる、より多くのものたちだ。
 
 
美しい絵画、写真。
 
歌、音楽。
 
やさしい肌触り、温度。
 
かぐわしい香り。
 
身体と心がよろこぶ食事。
 
 
そういった五感が、
美しく豊かに感動している状態をキープする。
 
 
そうすれば、唱えるアファメーションに命が宿る。
 
 
 
先ほど礼に出した夜逃げ社長は、
一生懸命アファメーションを唱えていた。
 
 
しかし、
 
 
ゴミにまみれた整理されていない社屋で、
 
喧嘩する怒号が飛び交う中、
 
冷たいデスクに向かい、ギシギシいう椅子に座りながら、
 
トイレの異臭と人工的な芳香剤が混ざった臭いを嗅ぎながら、
 
インスタント食品とジャンクフードを食べながら、
 
 
一生懸命、声を張り上げて
 
「私はお金持ちで、もっとお金持ちになる!」
 
と、毎日毎日唱えていたんだ。
 
 
どう?効果ありそう?
 
 
 
。。。もちろん、この社長は極端な例かもしれない。
 
 
かもしれないし、
 
「五感すべてにいい環境が整えられるなら、
 苦労しませんよ」
 
という反論も、わかる。
 
 
 
ただ、せっかく
 
「自分の夢がかなうように、
 いいイメージをしよう」
 
「ポジティブな言葉を使おう」
 
「アファメーションってのをやろう」
 
と思っているのであれば、同時に
あなたの五感が喜ぶような環境を
できる限り整えてみるのも、いいかもしれない。
 
 
 
五感すべてが100点満点じゃなかったとしても、
 
 
お気に入りの写真を見る。
 
聴くだけで何回も心が震える音楽を聴く。
 
自分が開くような香りを日常に取り入れる。
 
好きな肌触りのものを持ったり、スキンシップをとる。
 
美味しく、楽しく、健康的に食事をとる。
 
 
そんな、「ごきげん」な状況を
ちょっとでもいいから用意して
豊かさを感じながら、前向きな言葉を思い浮かべ、声に出す。
 
 
 
眉間にしわを寄せて、
 
「私は幸せですったら!!!」
 
「愛してるよ、ああ愛していますともっ!!」 
 
「あー、豊かったらありゃしないよ、まったく!」
 
と、呪詛のように唱えるのと、
どちらが効果があるのかは、もう言わずもがなだよね?(笑)
 
 
 
 
さてさて。
 
 
ワタクシ、自他ともに認める
「言葉を大切にする人」です。
 
 
でも、だからこそ、言葉の限界も知っている。
 
 
そして、限界を知っているからこそ、
少しでも言葉が多くの人にとって大切なものになって欲しい。
言葉を愛してほしい。
 
と願っている。
 
 
だから、できるかぎり
 
「言葉が効果のある状態」
 
ってのを、お届けしたいなー、と思う次第。
 
 
 
あなたが、ますます幸せで理想的な状態を
引き寄せられますように。
 
 
ではでは。

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