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アドビる!

今日、パソコンを起動させてみると、
ウイルスセキュリティソフトから警告文が出た。
 
 
警告文は
 
 
「なんやらこのソフトが、
 勝手にインターネットに接続しようと
 しとるんやけど?
 
 ええの?ホンマええのん?」
 
 
という内容だった。
(実際は関西弁ではない)
 
 
そこでちょっと警戒して、詳細を見たんだけれど、
問題のソフトの作り手が
 
「Adobe(アドビ)」
 
という会社だったので、すんなり「許可」を出した。
 
 
アドビっていう会社は、
説明するまでもないかもしれないけれど、
パソコンを使っている人ならば多かれ少なかれ
お世話になっている会社だろう。
 
 
動画を見るために必要な
フラッシュプレーヤーを配信していたり、
 
PDFファイルを閲覧するためのソフトを
無料で配信していたりする会社だ。
 
 
会社名も有名だし、たとえ会社名を知らなくても、
この記事を読んでいる人は、ほとんど無意識で
活用しているはず。
 
 
 
で、
 
セキュリティソフトに許可を出しながら、
一連の自分の行動をふり返って、
 
「ああ、私も誰かのアドビにならんとなぁ」
 
なんて思ったんだよね。
 
 
 
どういうことか?というと。
 
私は、今回アドビのソフトが
なんでインターネットに接続しようとしたのかは
全然わからない。
 
ただ、
 
「まぁ、アドビなんだから安心だろう」
 
「アドビが必要っていうんなら、必要なんだろう」
 
と、ほぼ無条件でOKを出した。
 
 
もしかしたら、アドビが今までの態度を急変させて
恐ろしいウイルスを送ってくる可能性は
ゼロとは限らないのに、
 
「はいはい~♪」
 
と、即決してしまっているわけだ。
 
 
もちろん、アドビも(たぶん)
私や、他の多くのユーザーの信頼を損なわずに
適正なサービスをほどこしてくれる。
 
 
この、強固な信頼関係。
 
自分自身がそんな存在になれたら、
とってもハッピーだなぁ、なんて思ったんだよね。
 
 
 
別にこれはアドビだけに限った話でもない。
 
パソコン関連で言えば
アップル社だってそうだろうし、
マイクロソフト社だってそうだろうし、
 
ヤマト運輸や佐川急便がきたら玄関を開けるだろうし、
 
アマゾンや楽天には
クレジットカード情報丸投げだし、
 
市役所とか国から指示があれば
「まぁそんなものか」
と、たいていは要求に応じる方向で行動する。
 
 
たまたま今日、気づかされたのがアドビ社だったので
アドビにさせてもらっただけだ。
 
 
自分のお客様に対して。
 
自分の大切な友人に対して。
 
家族に対して、パートナーに対して、
所属するコミュニティに対して。
 
 
自分が突然
 
「こんなことをやるんだけれど?」
 
と提案をした時に、あまり中身を説明しなくても
 
 
「ああ、いいんじゃない?」
 
「あなたがそう思うのなら、間違いないでしょう」
 
「好きにしておいてくれていいよ」
 
 
と言ってもらえる関係を構築できたら、
すごいよね?と思う。
 
 
もちろん、そこには大きな責任をともなうし、
信頼されていればいるほど、たった1回の失敗が
大きな痛手になることだってありうるだろう。
 
 
ただ、そこまでの信頼関係を結べれば、
お互いにとって大いなるプラスが生じる。
 
 
まず大きなプラスは、
 
「説明をする時間」
「説明を聞く時間」
 
を、もっと有意義なことに使えるようになる。
 
 
相手に理解してもらおうと費やすエネルギーは
そうとう大きなものであるだろうし、
 
説明を聞く方にしてみたって、
 
「本当にメリットがあるの?」
 
「安心、安全なの?」
 
と、精査するのは、大きな時間とエネルギーを
必要とする。
 
でも、そこに信頼関係があれば、
説明をする側は、より良いものを提供するために
時間とエネルギーを割くことが出来るし、
 
受け取る側は、準備万端整ったものを
受け取るだけでいい。
 
ああ、ラクチン。
 
 
さらに、
 
信頼が好循環を続ければ、
以前はアクセスできなかった
人や資源にアクセスできるようになり 
さらに大きなギフトを提供できるようにもなる。
 
 
お互いにとって、メリットは大きいわけだ。
 
 
 
じゃあ、どうやれば私たちは
誰かの「アドビ」になれるのか?
 
それも、アドビは教えてくれる。
私自身がアドビを信頼した経緯を思い出してみればいい。
 
私がアドビや、その他信頼する経緯は、
大きくは、ふたつある。
 
 
ひとつは、今まで信頼に応えてくれているという実績。
 
もうひとつは、風評。まわりの評価。
 
 
だよね?
 
 
「今までも大丈夫だったんだから、
 今回も大丈夫だろう」
 
と思うし、
 
「まぁ、ここまで皆が信頼しているんだから、
 ここで信頼を失ったら、ダメージが大きいのは
 私よりも、むしろ相手側だろう」
 
と思う心理状態がある。
 
 
 
ということだから、
 
私たちが誰かの「アドビ」になるために
やれることも、そう複雑ではない。
 
 
シンプルに、コツコツと努力して
一人ひとりの信頼に応える。
 
相手の想像や期待を超えるように、
相手のことを本気で考える。
 
そして、風評が出来たのであれば、
それに理性をもって育てる。
 
 
ここはたぶん、裏ワザ的なものは存在しないと思う。
 
せいぜい、
 
「グルグル回り道をしないようにする方法」
 
くらいしかないんじゃないかな?
と思う次第。
 
 
 
そして。
 
思考停止になるのはマズいと思うけれど、
リアルにお付き合いする人間で、
 
「あなたがアドビっている人」
 
というのが多いのも、人生を豊かにすると思う。
 
 
その人が
 
「やるよー」
 
と言った時には、内容があまり分からなくても
 
「いくよー」
 
「応援するよー」
 
と言える相手。
 
 
その人の全てが完璧で素晴らしいわけじゃなくても、
たまには
 
「え?」
 
と耳を疑うようなことがあっても、
 
その人の良い面も、そうでない面も含めて
「アドビる」。
 
 
そんな人間関係があるとないのとでは、
人生の豊かさと彩りは、変わってくるんじゃないかなぁ、
なんて思っております。
 
 
 
 
さてさて。
 
 
あなたは、誰にとって
そんな存在になっていますか?
 
誰にとって、
そんな存在になりたいですか?
 
そして、あなた自身が
全幅の信頼を置いている人は、誰ですか?
 
 
あらためて考えてみるのも
面白いかもしれないよね。
 
ではでは。
 

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