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「与える、受け取る」を難しくしているナニカ。

「与える人が、豊かになります」
 
「受け取り上手になりましょう」
 
自己啓発っぽいメッセージを見ていると
ちょいちょい見かける、こんなフレーズたち。
 
 
もちろん、それ自体に文句はないし
「与え上手」「受け取り上手」になれたらなー、
とは思う。
 
 
ただ、これだけ繰り返し発信されているのに
私を筆頭に、なかなか難しいと感じるのは
どうしてなんだろうね?
 
 
それはたぶん、
 
「与える」とか「受け取る」という
耳触りのいい言葉の背後に、
 
「それらを難しくしているナニカ」
 
があるからだと思うのは、
きっと私がヒネクレているからだと思う(笑)
 
 
なので、今回は
 
「与える」とか「受け取る」を
難しくしている理由について、一緒に考えてみたいと思う。
 
 
 
 
さてさて。
 
 
さっきも書いたように「与える」とか「受け取る」って、
なんか言葉が小奇麗で、しかもわかったような気にさせて
 
「ンフフフフ☆」
 
と、心地よくなったまま、思考停止になりやすい
言葉のように思う。
 
 
でも、そんな小奇麗な言葉の奥には、
そのままやろうとする時にブレーキになることがあるから
 
「難しい」
 
となるわけだよね?
 
 
 
で、個人的には、そのブレーキになっている大きな要因は
 
「交換」
 
という考え方だと思う。
 
 
つまり、
 
「与えっぱなしだと、
 もしかしたら、私、損しちゃうんじゃない?」
 
とか、
 
「受け取ったら、何かをお返ししなきゃいけないんじゃない?」
 
という考えだ。
 
 
 
ま、日常生活の上では、お金を中心に
 
「交換」
 
「取引」
 
「契約」
 
ということで動いていることが多いだろうから、
ついついそう考えちゃうように思う。
 
 
で、その考え方を手放さない限り
そんなに簡単に「与える」「受け取る」を
自然に出来ないような気もする。
 
 
 
あらまぁ。
 
 
「与える、受け取る」ときて、
今度は「手放す」だよ。
 
あと、「今、ここ」とか出てきたら、
最近流行りの自己啓発メッセージは
コレクション完成だね(笑)
 
 
 
ただ、そんな簡単に「手放し」なんて出来ないわけだから、
もう少しハードルを下げられないか考えてみる。
 
 
そう考えてゆくと、
 
「与える」方の心配は
 
 
「私が提供するものは、果たして価値があるのか?」
 
「もし断られたら、どうしよう?」
 
 
ってことに尽きる気がするけど、
ちょっと乱暴かな?
 
 
 
そして、
 
「受け取る」方の心配は、
 
 
「私にとって価値のないものなんじゃないか?」
 
「断ったら、相手に悪いんじゃないか?」
 
 
という気がするけれど、違うかな?
 
 
 
 
「与えると、豊かになる」
 
というメッセージを知りつつ
 
「受け取ってもらえるかな?」
 
という心配をしている人と、
 
 
「受け取り上手になりましょう」
 
というメッセージを知りつつ
 
「断わるシチュエーションになるくらいなら
 受け取らないでおこう」
 
と、誰かの好意から逃げている人。
 
 
その両者がせめぎ合うから
そりゃ、循環しないわ、という形かもしれない。
 
 
 
なので、
 
もう、ここは覚悟を決めちゃって
 
「提供したものは、断られてもいい」
 
という度胸を持つことと、
 
「100点満点のものじゃなくても、
 受け取ってみる」
 
みたいになると、ちょびっとだけ幸せになるのかもしれない。
 
 
もちろん、提供する側は
相手にとってより価値のあるものを、
価値のあるタイミングで提供する配慮をするといいだろうし、
 
受け取る側も、本当に不必要なものやおせっかいは
ノーいう勇気も必要だとは思うけれどね。
 
 
 
与える、提供する時には
 
「あなたにとって価値のないものなら、断っていいよん」
 
「断れない提供は、ただの押しつけだ」
 
という理性を持つといいかもしれない。
 
 
 
そして、受け取る時には
 
「提供された気持ちを、そのままいただく」
 
「100点じゃないと受け取らないのは、傲慢で奪ってるだけだ」
 
なんて考える奥ゆかしさ(したたかさ?)があると
どんどん受け取り上手になるのかもしれないね。
 
 
 
さて。
 
 
「与え上手」も「受け取り上手」も
練習なしじゃ、上手にならないのは、
他のどんな事とも同じだろう。
 
 
はじめは
「押しつけ」「奪い」だったものが、
どんどんスマートに、エレガントになっていって、
 
「与える」「受け取る」に昇華していくといいよなー、
なんて思う。
 
 
そのためには、大人の理性と
ちょっとした勇気が必要なのかもしれないよね。
 
 
ではでは。

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