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プロの絶対数

世の中には「プロ」って呼ばれる人って、いるよね?
 
スポーツの分野においても、
芸術の分野においても、
ビジネスの分野においても、
 
さまざまなプロフェッショナリズムを披露して、
私たちを魅了する人たちがいる。
 
 
 
凡人パワー爆発な私としては、
 
 
「すばらしいなぁ」
 
「いいなぁ」
 
 
という羨望の眼差しと
 
 
「いつかは、何かのプロになる!」
 
「オラ、ワクワクすっぞ!」
 
 
というチャレンジャー精神の両方で
プロフェッショナルな人たちを見ている。
 
 
そんなプロフェッショナルについて、
先日、私の尊敬する方と話をする機会があった。
 
その方は、著者として
素晴らしい活動をされているプロなんだけれど
こんな話をしてくれたんだよね。
 
 
「とある人が言っていたのだけれど、
 著者、作家だけで仕事ができるのは、
 日本中に100人そこそこしかないらしいのよ」
 
 
私はその言葉を聞いて
 
 
「うわ、専業の作家さんて、
 本当に狭き門なのだなぁ」
 
 
と驚いていたのだけれど、
その方は、そのあとに言葉を続けた。
 
 
「この100人という人数、
 今も昔も、大して変わらないね」
 
 
 
うーむ。
  
あとに続く言葉を聞いて、わたしはさらに
唸ってしまったんだよね。
 
 
ちなみに、その方は日本を代表する作家ベスト100に
入っているにもかかわらず、物書き以外もされているという、
スーパープロフェッショナルだ。
 
ご自身では「私は100人に入ってるけれどね」
なんてことは言わないし、
とても気さくな方なんだけれどね(笑)
 
 
 
さて。
 
 
バブル期なんかは別かもしれないけれど、
 
たぶん、本当に実力のある著者さん、作家さんて
時代が平成でも、昭和でも、大正でも
大きな人数の差はないのかもしれない。
 
 
今は出版不況とか言われていて、
たくさんの著者さんが現れては消えてゆく。
 
けれど、
 
「真の実力」
 
を持ったプロの総人数は、
実のところ、あまり増減はないのかもしれない。
 
(あくまで仮説だし、
 サイクルの早さとかは違うかもしれないけれどね)
 
 
 
そして。
 
 
これはなにも、著者さんや作家さんに
限った話でもないように思う。
 
 
たとえば、プロ野球選手とかも、
競争が厳しい中で、総人数はあまり変わらない。
 
レーサーとかお相撲さんとかもそうだろう。
 
 
また、画家とか、音楽家とか、写真家とか
そういったアートなプロフェッショナルたちも
活躍できる人数は、時代が移り変わろうと
そんなに変化がないようにも想像する。
 
 
私の知っている世界だと、
株式のトレーダーなんかも、
 
利益を出している人は出していて、
損を出す人がどんどん入れ替わる。
 
そして、ある一定の人数が、
利益を出し続けているという感じだ。
 
 
 
そう考えてみると、もしかしたら、
時代がある程度変わろうが、好況だろうが不況だろうが
どの業界も、
 
「真のプロの人数」
 
っていうのは、さほど違いがないのかもしれない。
 
言い切るのは、乱暴だけれどね。
 
 
 
 
もちろん、
 
「下駄職人」
 
とか、
 
「氷屋さんのプロフェッショナル」
 
みたいに、社会的需要が大きく変化した場合は
その限りでもないだろう。
 
 
また、その分、新しいニーズに応えるための
プロも出て来るだろうし、
 
同じプロでも、求められる技術に
変化があったりはするだろう。
 
(昔はフィルムカメラだったのが、デジタルになったりね)
 
 
 
 
ただ、
 
ある一定のニーズがあるものに関しては、
求められる「プロフェッショナルの人数」ってのは、
大きくは変わらないのじゃないかな?
 
なんて思う次第。
 
 
 
と、すると。
 
 
ある意味、これは厳しくて
残酷な現実のようにも見えるけれど、
考えようによっては、光もある。
 
 
どんなプロを目指すのであれ、
社会的ニーズがあり続けるのであれば、その
 
「イスの数」
 
は、大して変わらない。
 
 
そして、人間は年を取るので、
「イス」から自ら退く人もいるわけだ。
 
 
だとするならば、
自分がなにかしらのプロになるのに
 
「いい時代」
 
「いいタイミング」
 
なんてものは、長い目で見たらあまりなくて、
自分が望むのであれば、好きなだけ目指していていい
ということにもなる。
 
 
これって、個人的には
ものすごく「メラメラっ」とやる気になったんだけれど、
いかがでしょう?
 
 
 
たしかに今は、
 
「ナンタラ不況」
 
とか、
 
「若者のナンタラ離れ」
 
みたいに言われていて、実際ハードな事も多い。
 
 
ただ、もしかしたらあなたが
 
「これは一生やり続けよう」
 
と思っている何かがある場合は
実は今を頑張ることで、朗報が届くこともあるかもしれない。
 
 
また、
 
今は自分の「一生の仕事」みたいのが見えなかったとしても、
それは新しいニーズにすぐに応えられるという
柔軟性にも結びつく。
 
 
 
いやぁ、
 
どっちにしても、やっぱり考え方次第で
ものごとはどうにでもなるなぁ、
 
なんて、あらためて思った次第です。
 
(そこがオチかよ。笑)
 
 
さてさて。
 
 
私自身が、何において
「真のプロ」になれるかは分からないし、
何者にもなれないかもしれない。
 
 
ただ、
 
「社会的ニーズがある限り、
 プロの人数は、大して変わらない」
 
というのは、個人的には朗報だったよ、という話。
 
 
あなたには、どんな風に捉えられましたか?
 
 
ではでは。
 

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