スポンサーリンク

その「キリッ!」は、誰に向けて?

むかーし、むかしの話なんだけれど。
 
とある当時の友人が同級生に恋をしていて、
告白しようかどうしようか迷っていたのね。
 
(なかなか甘酸っぱいやろ?
 ちなみに、私の話じゃないよ。ホントだよ!笑)
 
 
 
ずーっと悩んでいたので、
彼の話を聞いていた友達同士は、
 
 
「もう、告白しちゃいなよユー」
 
 
とか言っていたんだけれど、
ある時、恋をしている当人から衝撃的な発言があった。
 
 
 
その彼の発言が、
 
 
「あの娘がボクのことを好きになって
 絶対に付き合えるのなら、告白する! キリッ!」
 
 
というもの。
 
 
 
どれくらい衝撃的だったかというと、
今でもこうやって私に思い出されて、
記事に書かれちゃうくらいの衝撃度!(笑)
 
 
彼がその発言をしたあと漂った、
 
 
「いやぁ、それはムリだよ。。。」
 
 
という、友達の雰囲気は、今でも忘れられない。
 
 
 
 
いやね。
 
 
別に彼がモテなかったとか、そういう話じゃなくて、
それってもう「告白」っていう事じゃなくなるよね?
 
そうなったらもう、「確認」とかのレベルだし、
 
 
「自分が好きになった人に、
 向こうから好きになってもらう」
 
 
なんて、そんなオトナな恋愛テクニックなんて、
休み時間に校庭で走り回っている年齢で
できるわけないやん???
 
 
 
 
でもね。
 
 
けっこう、こういう衝撃発言ってのは、
振り返ってみると多いし、私自身もやっていると思う。
 
 
 
たとえば、
 
 
「自転車、走れるようになったら補助輪外すわ!キリッ!」
 
 
とか、
 
 
「泳げるようになったら、浮輪を外してもいい!キリッ!」
 
 
とか、
 
 
「英会話できるようになったら、外人と話します!キリッ!」
 
 
とか、
 
 
「自信がついたら、異性と話してあげる!キリッ!」
 
 
とか、とか、とか。。。
 
 
 
いやぁ~、それは無理でしょ? ね?
 
 
補助輪を外さないで自転車乗っていても、
いつまでも自転車に乗れるようにはならないし、
 
他のことにしても、完璧にうまくできるようになってから…
なんて言っていたら、いつまでも出来るようにならない。
 
 
 
で。
 
 
そのような「〇〇になったら!キリッ!」で、
やっぱり私が一番よく聞くのは
 
 
「準備が全部整ったら、起業します!キリッ!」
 
 
かな、最近は。
 
 
 
大丈夫。安心して。
 
起業、というか仕事において、
準備が完璧に全部整うことは、永遠にないから(笑)
 
 
 
私もいわゆるサラリーマンをやめて独立してから
かれこれ10年以上経つけれど、
 
 
「準備が全部、整ったな」
 
 
なんて思ったことは、一度もない。
 
 
なにかをやるために準備して、その準備が終わると
次のなにかの準備が始まっている。
 
 
そんな繰り返しだったので、
 
 
「準備が全部整う」
 
 
というのは、まずないんじゃないかな?なんて思う。
 
 
 
 
なので。
 
 
 
ある程度準備ができたら、
もうあとはやるだけ!と
足を踏み出してしまった方が良いように思う。
 
 
 
とはいえ、
 
 
補助輪を外して一番最初に走るのに、
トラックがビュンビュン通過している
道路のそばを選ぶのはダメだし、
 
 
いきなりサメがウヨウヨいる海を
浮輪なしでデビューしたらトラウマレベルだし、
 
 
はじめて英会話する相手が、
国際問題を討論する場だったりしたら
変な形で歴史に名を残しちゃうし、
 
 
ドキドキ!異性との初会話☆
が、銀座のクラブのおねいさんだったり
ホストさんだったりしたら、
人生が別ルートに流れだすかもしれない。
 
 
 
だから、
 
「やるぞ!」
 
となっても、いきなりハードなところを狙うんじゃなくて
 
自転車なら近所の公園。
 
水泳なら、足の届くプール。
 
英会話なら、先生とか。
 
異性なら、近くのお友達。
 
 
そんなところから始めないと、
いろんな意味で大けがするだろう。
 
 
 
はじめからバラモスとかフリーザさまを
相手にするんじゃなくて、
 
はじめは、スライム。
 
はじめは、ヤムチャ。
 
 
そこから始めるのが順当だ。
(ヤムチャさんごめんなさい)
 
 
 
起業も、いきなり勤め先をやめて、
プロの市場になぐりこみ!
 
みたいなことをする必要はなくて、
 
 
ある程度の準備ができたら、
まずは自分のスキルみがきのために
副業的に実践してみる。
 
 
そんなところから始めないと、大けがするだろう。
 
 
 
学んだことで小さなチャレンジをすると、
成果が現れたり、学びの課題がみつかったりする。
 
そして、チャレンジのあと学ぶと、
その学びには血が通うようになり、
実体を持つようになる。 
 
 
チャレンジと学びがバランスの良いサイクルで回ると
結果を出しつつ学びが本物になってゆく。
 
 
そんな感じだと思う。
 
 
 
たぶん、この記事を読んでくれている人は
向上心も向学心も高いひとが多いので、
 
 
「準備が足りない!」
 
 
という人は、全体の2割くらいしかいないように感じる。
 
 
それよりも
 
 
「いや、その キリッ! はいいから、やろうや」
 
 
という比率が多いんじゃないかな?
 
 
 
そして、「よし!行動だ!」となった時には、
出来る限り小さくはじめてみる、ということを意識すれば、
 
 
「なぁんだ。思ったよりも出来るかも!」
 
 
という事につながりやすいと思う。
 
 
 
私自身にも言えるんだけれど、
 
 
「キリッ!」
 
 
とするのは、
 
 
臆病さを誰かに指摘されるのを隠すためじゃなく、
行動をした後に、その勇敢さを過去の自分に示すため、
 
 
それでいいんじゃないかな?
と思ったりする今日この頃。
 
 
 
バランスの良い準備とチャレンジを
お互いに継続していきたいものだよね。
 
 
ではでは。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク