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成果の出る心の構え方。

今回もまた、プロのボクシング試合を見てきて感じたこと。
 
 
前回 書いたのは、
 
「1ラウンド3分という短い時間のために、
 半年以上もコツコツと練習をし続け、
 それでも勝利の栄光は、2人のうち一人だけ」
 
という、本当に厳しい世界で戦う「本気の結晶」を
痛感させてもらったということ。
 
 
 
そして、それ以外にもうひとつ感じたのが、
その本気の戦いの本番に赴く時には、
 
 
「常に一人である」
 
 
という、当たり前の事実。
 
 
なので、今回は
そのことについて、ちょっと書かせてもらうね。
 
 
 
 
さて。
 
 
めちゃめちゃ当たり前なんだけれど、
ボクサーの試合は、一対一だ。
 
 
「カーン!」
 
とゴングが鳴って、再びラウンド終了のゴングが鳴るまでは、
試合をしているボクサー(とレフリー)以外は、
リングの中に立ち入ることはできない。
 
 
セコンドの方が、どんなに選手の手助けをしたくても、
観客が、どんなに選手に肩入れをしていたとしても、
直接リングに入って助けることはできない。
 
 
できないし、仮にできたとしても、
ボクサー本人としても迷惑だろう。
 
 
周りにいる人は、ただただ彼を応援し、
試合終了のゴングが鳴った時に
立っている側であってほしいと願うばかりだ。
 
 
 
もちろん、まわりの人は試合を見ながら
 
「今だ!打て!」
 
「相手のボディが空いてるぞ!」
 
「コーナーに追い詰めろ!」
 
といったアドバイスを贈ることはできる。
 
 
 
しかし、リング上で戦う本人にとって、
それをおいそれと採用できるほど、相手も甘くない。
 
 
一人で判断し、一人でパンチを繰り出し、
一人で戦って、勝つか負ける。
 
 
 
 
 
そんなこと、今さら言わなくても
みんな分かっている事なんだろう。
 
 
でも、この
 
 
「戦うのは、一人」
 
 
ということを理解していることは、
とっても大切な事だと思うんだよね。
 
 
 
それは、プロボクサーに限らず、
どんな生き方であっても、
我々一人一人が理解していたほうがいいのだろう。
 
 
 
どんなに自分を応援してくれる人が何人もいて、
 
「いつでも助けるよ」
 
「なんでも相談して」
 
「一緒にがんばろう」
 
と言っていたとして、それを相手も本心から言っていたとしても、
 
自分が本気の本気で何かをつかみに行く時には、
どんな応援者も
 
「セコンド・アウト」
 
する。
 
 
 
それは、冷たいから離れる、とか、
結局は口先だけだ、とか、そういう話じゃない。
 
 
自分で自分の戦いの場所を選んで、
そこで本気を出す。
 
 
それは、他の誰かに侵させてはいけない
「聖域」があるだろうし、
そうじゃなかったら、自分の人生にならない。
 
 
本気でなにかに打ち込んでいる時も、
まわりが声援を送ってくれたり、
アドバイスをしてくれたりもするだろう。
 
 
ただ、そのアドバイスの中で
自分が置かれている立場や状況から
なにを選択して実行するのかは、自分次第だ。
 
 
 
「戦うのは、一人」。
 
 
そう思ってことに臨まないと、本気の本気は出ない。
 
 
 
そして、そう思って頑張った時には
もしその本気が社会に通用せずに「負けた」時も
 
 
「自分の実力が足りなかった。仕方ない」
 
 
と、潔さを感じることも出来る。
 
 
決して、
 
 
「あの人が、もっとこうやってくれていたら!」
 
「あそこで裏切られた!」
 
 
なんてグチは、出て来るはずがない。
 
 
 
そして、
 
 
「戦うのは、一人」
 
 
と、肝に命じているからこそ、
応援してくれる誰かに対して
心の底から感謝することができる。
 
 
 
「一緒に戦っている」
 
 
というマインドは、うまく行っている時は良いけれど、
生きるか死ぬか?みたいにシリアスになっている時は
足元がおろそかになりかねないマインドにすらなる。
 
 
 
「あの人が、やってくれると思った」
 
 
みたいな発想は、けっこううまくいかなくなる事も多い。
 
 
 
いやね。
 
もちろん、自分ができないことを分担して
ひとつの素晴らしい成果を出す、ということは大切。
 
 
ただ、やることを細分化していった時には、必ず
 
「自分だけの戦い」
 
というものがある。
 
 
 
その時に、
 
 
「自分の戦いは、自分一人で戦う」
 
 
という、腹の座った覚悟がないと、
うまくいくものも、うまく行かないんじゃないかな?
と思う。
 
 
 
 
 
誰も、自分の人生を代わりに生きてはくれない。
 
レールを敷くのは、自分以外にはいない。
 
 
仮にレールを敷いてくれる人がいたとしても、
その人が幸せを保障してくれるわけでもない。
 
 
 
「戦う」
 
という言葉に抵抗がある人もいると思うけれど、
言いかえるなら
 
 
「生きる」
 
 
でもいい。
 
 
 
あなたが本気の本気の時は、周りの人は全員
 
「セコンド・アウト」
 
する。
 
 
それが、あなたに対する信頼の証でもあるし、
マナーでもあるからだ。
 
 
 
「本気で戦う時は、一人」
 
 
「本気で生きる時は、一人」
 
 
と覚悟を決めた人の方が、成果も出るし、
なにより他の人に感謝ができる。
 
 
 
「有り・難い」
 
と思えるからね。
 
 
 
私自身も、本気で戦うし、その時は一人だ。
 
 
「本気でやった。 結果、負けた」
 
 
そんな時もあるだろうし、それも潔い。
 
 
 
そして、うまく行った時には、
エールを送ってくれた全員に、心からの感謝ができると思う。
 
 
それは、基本一人の戦いを見届けてくれたことへの
感謝なのかもしれないね。
 
 
 
というわけで、
 
これからもエールを贈り、贈られる関係を
どうぞよろしくおねがいします!!
 
 
ではでは。
 

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