普段やっている仕事でもそうだし、
家事とかでもそうなんだけれど、
「効率化」
というのは、時間に追われる現代人にとって
けっこう大切な事だとされているよね?
限られた時間の中、効率を最大限にすれば
より多くのことができるようになるし、
自由時間も増やしたりすることもできる。
なので、効率化をすること自体は
とても素晴らしいと思うんだけれど。
いざ、実際に自分のやる作業の効率化をすると、
ある問題に直面することになる。
それは、効率化がうまくできてしまえばしまうほど
色濃く影響を出してしまうようなモンスター。
そのモンスターの正体は、
「飽きる」
というもの。
だってさ。
最大限に効率化された作業を、
ずっとずっと続けていたら、飽きますやん?
だって、にんげんだもの(笑)
もちろん、
同じような仕事を、丁寧に丁寧に、
何時間も、何日も、何年もできる人もいる。
それは、その能力だけで尊敬に値する。
でも、私の場合は、基本的に飽きっぽい性格なのか
最大限に効率化された作業を
毎日何時間もすることは、不向きだ。
飽きてしまうと、どうなるか?
つい、作業とは全然関係のない
ネットサーフィンをしちゃったり、
そうじゃなかったとしても、
仕事のクォリティが下がったりして
結果トータルとしては、
「あれ?全然効率化されてなくね?」
みたいな事態にも発展する。
みんなは、違うのかな???
同じ作業が苦痛にならない人は、
そのままの効率化でいいんだけれど、
もしこれを読んでいる人の中で、
「ちょっと、飽きっぽいんだよなー」
「ずっと同じ作業をするのは、苦手」
という人(=仲間)は、自分にとっての
「真の効率化」
を考えてみるのも良いと思う。
つまり、
もう、「自分は飽きっぽいのだ」ということを
最初から考慮にいれて、作業スケジュールを決めるのだ。
人間が同じ作業を集中してできるのは
33分までである、という俗説もある。
なので、飽きっぽい人は
「これって効率的なの?」
と思ったとしても、33分以上は同じ作業をしないようにする。
33分経ったら、別の作業をするとか、休憩を入れる。
そして、また33分経ったら、
元の作業に戻る。
そんな形の方が、実はトータルで
「効率的」だったりもする(人もいる。私みたいに)。
あと。
以前、自動車の組み立て工場を
見に行ったことがあるんだけれど、
その工場でのラインは、
「まったく違う車種」
が、ライン上に流れていた。
例えば、その工場で作っている車種が
A,B,C,D とあったとしたら、
効率を考えれば
「まとめてAという車種を作って、
そのあとBという車種のラインを流す」
みたいにすればいい、と素人的には考えるんだけれど、
実際の工場では、
Aの車種が流れてきたあと、
B、D、A、A、C、B、B、B・・・
みたいに、完全にランダムにラインに流れて来るんだよね。
もちろん、組み立てをする人は、
それぞれの車種によって、違う組み立てをすることになる。
「これって、非効率じゃね?」
とも思えるし、実際にはどんな効果を狙っているのかは
いろいろとあると思うんだけれど、
ひとつの効果としては、間違いなく
「飽きないため」
「違う作業にすることで、ケアレスミスを予防するため」
というのがあると思うんだよね。
かなーり昔に、同じように自動車工場に行った時は、
同じ車種を延々と作っていた記憶があるので、
あえて
「非効率」
を取り入れることで、トータルで
「効率」
を手に入れたんじゃないかな?なんて
想像する今日この頃。
さて。
「効率化」
と聞くと、たったひとつの到達点に向けて
日々ブラッシュアップするというような印象を持ちがちだ。
でも、「効率化」というようなテーマですら
実は、人それぞれで向かう道は違う。
「そんなの効率的じゃない!!!」
という批判を受けたとしても、
「ワタシ的効率」
を見直してみるのも、面白いかもしれないね。
最終的には、
「効率化することによって、どんな人生を愉しむか?」
に答えがないと、結局は「時間の無駄」になるわけだから。
ではでは。