先日、友人から
「最近は少しずつ自信がついて来たんだけれど、
どうしても、自分を信じきれない。
どうすれば、自分を信じられるようになるんだろう?」
という相談を受けた。
そんな相談を持ちかけられても、
私自身、自分に絶対の信頼なんてないわ!
と、思いながらも、
「いやいや、待て待て。
自分が100%やれていなかったとしても
信頼して相談してきた期待に応えてみよう」
と思い返し、現時点で私が考える
「自分を信じることが出来るようになる方法」
を伝えてみることにした。
さて。
そもそも「自分が信じられない」ということは
何で起こるのかを考えてみると。
もう、それはシンプルな答えで、
「自分で決めた約束を、自分で破るから」
に他ならない。
なにか自分で
「やろう!」
とか
「守ろう!」
と決めたことを、いつの間にか破ってしまう。
そういう経験が重なりに重なって、
「どうせ私は、また何かを決めても
自分で破ってしまうに違いない」
という「自分疑惑」が発生して、
自分を信じられなくなるわけだ。
この世の中で、
「自分で決めたことは、生まれてから一度も
やらなかったことはない」
「自分への約束を守る確率は、生涯100%だ」
なんて言う人は、いない。
もし、
「そんなことありません。
私は、今までの人生で、
自分への約束を破ったことは、一回もありません」
という人がいたら、ぜひ連絡ください(笑)
なので、多少は自分自身が決めたことを
やらなくなっても、仕方がないと言えば仕方ないだろう。
ただ、それがあまりに積もりに積もってしまうと、
「自分不信」
という状態に陥るだろうから、気をつけないとだよね。
じゃあ、どうやったらその
「自分不信」
「自分疑惑」
状態から脱出できるのか?
今回は、2つのアプローチを考えてみたので、
それをシェアしたいと思う。
さて。
まず一つ目のアプローチは、シンプルに
「自分との約束を守って、積み重ねる」
というもの。
今まで自分を自分で裏切り続けてきたわけなので、
もう一度最初から、自分への信頼を築き直すという方法だ。
自分への約束は、はじめから大きなものだと
出来なかった時に
「また自分を裏切ってしまった!」
となって凹むので、とても小さなものからで
良いと思う。
たとえば、
「明日の朝、起きたら水を飲む」
とか、
「寝る前に、その日にあった楽しい事を思い出す」
といったレベルでもいいと思う。
毎朝、水を飲んでいる習慣があったのだとしても
寝る前に
「私は明日の朝、起きたら水を飲むんだ」
と意識して「約束」してから、寝る。
こんな小さな事の繰り返しでも
ちょっとずつは、自分への信頼は
回復して行けることだろう。
もちろん、時間はかかる。
でも、失った信頼を回復するのは
他人でも自分でも、時間をかけるのは
良い事だと思うんだけれど、どうでしょう?
ただ、相談をしてきてくれた友人は
今提案したアプローチに近いことは既にやっていたので、
もうひとつ別のアプローチも提案することにした。
相談された時にひらめいた、もう一つのアプローチ。
それは、
誰でもいいので、誰かを
「その人史上最高に自信が持てるように、
誉めてみよう!」
というもの。
誰でもいい、と言ったけれど、
たぶん老若男女かかわらず、自分が人として
好意を持っている人の方が、やる気になるだろう。
で、ターゲット(というとおかしいが)を決めたら、
その人が、その人史上最高に感激し、
「生まれてきてよかった!」
と、自信が持てるような誉め方で、誉めてみる。
「その人史上最高」なので、
生半可な誉め方では、ダメ(笑)
入念なリサーチが必要だろうし、
きちんと心がこもっていないと、伝わらない。
どのような言葉を、
どのようなタイミングで、
どんな気持ちを込めて言うのか?
全力で誉める。
相手が最高の自信を持てるように。
「え?それをやると、どうして
自分自身を信じられるようになるんですか?」
と思うかもしれない。
でも、考えてみ?
1人の人間に、
「ああ、生まれてきてよかった!」
「自信がわいてきた!」
と思ってもらえたのであったら、
それは誉めた方も堂々と自信を持っていい事だと
思わない?
1人の人間の存在を、完全に認め、
それを、きちんと相手に伝えきった。
これ以上、自信を持っていい事なんて
そうそうないと思うんだよね。
そんな「偉業」を果たした自分だったら、
自信を持って信頼して良いと思うんだけれど、
いかがでしょ?
自分を信じられない人は、
いちど試してみてもいいアプローチかもしれないよね。
で、
もし、
「誉めるターゲットが、急には思いつきません」
という場合は、ぜひ私を誉めてください。
とっても喜びます(笑)
ではでは。