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知識と知恵の大きな違いのひとつは、

昨日はちょっと久しぶりに
自分のセミナーを開催してきたんだけれど、
その中で
 
「知識と知恵」
 
についての話になった。
 
 
そしてセミナー後に、あらためて
 
「知識と知恵って、
 どんな違いがあるんだろう?」
 
と、ちょっと考えてみたんだよね。
 
 
 
知識、知恵。
 
 
言葉として、なんとなくは使い分けているような、
それとも使い分けていないような感じだけれど、
ぼんやりとは
 
「なんか違うよなぁ」
 
とは思えるよね?
 
 
もちろん、ひと言で完璧に違いを言い表すには
あまりにも深淵な言葉たちだと思うし、
多くの捉え方があると思う。
 
まぁ、それだけ私自身が
「知識」とか「知恵」という言葉を
大切にしているのかもしれないけれどね。
 
 
 
その中で、
 
「あ、ここは大きな違いだな」
 
「知識と知恵の、この部分は明確に違うわ」
 
と思いついたことがあるので
今回はそれをシェアしたいと思う。
 
 
 
さてさて。
 
 
今回思いついた「知識と知恵の違い」を
ひとことで言い表わすとするならば、
 
 
「知識は切り取り、知恵は紡(つむ)ぐ」
 
 
かな?と思う。
 
 
 
どういう事か?というと。
 
 
 
知識って、
 
「Aとは、Bである」
 
「Aの場合は、Bをすると良い」
 
というような事が多い。
 
 
例えば、
 
「海から水蒸気があがって雲になる」
 
とか、
 
「パソコンで♪を出したければ“おんぷ”と入力」
 
とか、まぁ何でもいいんだけれど
 
 
基本的には、「答え」のあるものが知識だと思うんだよね。
 
「りんごが落ちるのは、重力があるから」
 
なんていうのも知識だし、
 
「1+1は、2である」
 
なんていうのも知識だ。
 
 
それは、自然にあるものや人工物に対して
過去の人が「決めごと」をして、
 
「この現象は、こう名付ける」
 
「この結果を導き出すには、こうすることに決める」
 
としたことだよね。
 
 
これって、森羅万象の一部分を
 
「切り取って」
 
定めたことなんだなぁ、なんて気づいたわけ。
 
 
なので、知識においては「決めごと」があるので、
「間違っている」「間違っていない」という事がある。
 
 
過去の人が定めた「決めごと」じゃない事は
「間違っている」だし、
 
過去の人が定めた通りにすれば
「間違っていない」「正しい」
となる。
 
 
空に浮かんでいる白いものを
「雲」とテストで書けばマルをもらえるけれど、
「ふんわかさん」と書けば「間違っている」となる。
 
 
 
対して。
 
 
「知恵」の方は、定められた答えが無いように思う。
 
 
今まで体感してきた蓄積をもとに
 
「これは、こうなのではないか?」
 
「この状況では、これがベスト・ベターなのではないか?」
 
と模索し、判断する。
 
 
限られたシチュエーションの中で
答えがハッキリと分からないものを、手さぐりしてゆく。
 
 
そんな時に力を発揮するのが
「知恵」のように思っているんだけれど、どうだろう?
 
 
 
だとするならば、
 
「知恵」っていうのは、
断片的な情報から、答えの無いものに思考を巡らせ
 
「紡ぐ」
 
行為なんじゃないかな?なんて思うわけ。
  
 
 
もう少し違った言い方をするならば
 
「知識」は、過去から答えを探す行為で、
「知恵」は、答えのない未来を探す行為、
 
とも言えるのかもしれない。
 
「知識」は、答えのある探しもので、
「知恵」は、答えのない探しもの。
 
でもいいかも。
 
 
いずれにしても、
 
未来の事は、誰も100%正確な予測をすることは
出来ないので、「知恵」においては
 
「間違っている」「間違っていない」
 
という二元論は、存在しないようにも思う。
 
 
もちろん、後から振り返って
 
「あの時は、もっとこうすれば良かったな」
 
みたいなことは、あると思うけれどね。
 
 
 
そして。
 
 
私たちは、過去に生きているんじゃなくて
現在から未来に向かって生きている。
 
 
もちろん知識も大切だけれど、
それは過去の「決めごと」。
 
それ以上でも以下でもない。
 
 
未来を切り開いていくためには
正しい「知識」を持ったうえで、 
「知恵」をより磨いていく方がいいのかもしれないなぁ。
 
知識をつめこむことも大事だけれど、
いろんな「切り取り方」を知ること以上に
どうやって「紡ぐ」かも、かなり大事だなぁ。
 
 
なんて思ったんだよね。
 
 
どちらも両輪で大事。
 
バランスをとって行ければいいな、なんて思いましたわ。
 
 
ではでは。
 

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