スポンサーリンク

春に毛皮のコート。

突然だけれど。
 
もし、あなたのところに、
こんな相談が持ちこまれたら、
どう答えるだろう?
 
 
「わたし、自分で作った毛皮のコートを売りたいんです。
 どうすれば売れるか、教えてください」
 
 
しかし、季節は春。
 
これから、毛皮のコートを買う人は
ちょっと少ないと思う。
 
 
 
それでもあなたはたぶん優しいから、
 
 
「バーゲンしたら、売れるかも」
 
 
とか、
 
 
「寒い海外とかで売れるかも」
 
「これから寒い国に行く人向けに売ったら?」
 
 
とか、
 
 
「冬になるのを、待ってから売ったら?」
 
 
みたいに、いろいろと提案をするかもしれない。
 
 
でも、相談者は
あなたの提案には首を縦に振らない。
 
 
「こんなに素晴らしい商品を、安売りするなんて!」
 
「日本のメイン市場で売りたいんです!」
 
「こんな素晴らしい商品を、一年も眠らせておくなんて
 考えられない!!」
 
 
。。。なーんてことになったら、
ちょっと途方に暮れちゃうよね?
 
 
 
 
もちろん、何かしらで売る方法はあるだろう。
 
ただ、全体の流れから考えると、
売るタイミングを見計らうか、
売るアイテムそのものを検討した方がいい、
 
というのは、見えてくるよね?
 
 
 
これは別に洋服だけに限った話じゃなくて、
 
「冬に冷やし中華のみの店」
 
とか、
 
「夏にこたつ」
 
とかでも、メイン市場では、
なかなか売りにくいのは、誰の目にも明らかだと思う。
 
 
「ニーズが少ないんだから、
 今は別のものを売ればいいんじゃないの?」
 
「お客さんの購買動向を
 考えた方がいいよね?」
 
 
みたいな助言を言いたくもなるよね?
 
 
 
 
ただ、
 
これと似たような事を、私なんかは
ついやってしまっていることがある。
 
 
さすがに季節を外すところまでではないけれど、
もう少し抽象度を上げると、
 
 
「その時代にマッチした商品やサービスを
 提供できているのか?」
 
 
という問題。
 
 
 
 
「昔の文豪たちが描いたような
 純文学を書いて、ベストセラーにしたいんです」
 
 
とか、
 
 
「この伝統工芸品を売って、
 ミリオネアを目指したいんです!」
 
 
というのは、なかなか難しい道のりだなぁ、と
我ながら思う。
 
 
もちろん、純文学を書いていたり、
伝統工芸品を作っているのは本質的な価値があると思う。
 
 
ただ、それで
 
「これをヒットさせよう!」
 
「お金持ちにもなろう!」
 
というのは、よほど世の中の風向きが変わらないと
難しいんじゃないかな?とは思う。
 
 
 
逆に、時代の先端を行きすぎていて
多くの人に見向きもされないものもあるだろう。
 
 
「このスピリチュアルメッセージを、
 全世界の人に!」
 
 
とか、
 
 
「このメソッドを日本中の人が知れば
 日本人が生まれ変わる!」
 
 
みたいなものも、あるかもしれない。
 
 
 
それはたしかにそうなのかもしれないし、
そんな「追い風」が吹くことも、ないとはかぎらない。
 
ただ、それは啓蒙活動を通した上でのヒットなので
これまた多くの努力が必要になる道だろう。
 
 
 
私個人としては、
コンテンツメーカーの側面も大きいので、
そのような努力をする人たちの事は、大好きだ。
 
 
その上で、
 
「ビジネスになるかどうか?」
 
というのは別の話で、
 
 
「冬物を春に売ろうとしている」
 
とか、
 
「先走り過ぎて、夏物を売ろうとしている」
 
みたいに
 
 
「時代にマッチしていない」
 
「お客さまのニーズにマッチしていない」
 
 
というのは、冷静に観察しないと
ついつい間違えてしまうなー、と、よく反省する。
 
 
 
私よりもビジネスに精通している人がたくさんいる中で
偉そうに言うつもりもないけれど、基本は
 
 
「多くの人に受け入れられる商品を売る」
 
か、
 
「高額商品を数少ない人に売る」
 
 
しかないわけで。
 
 
 
そのいずれにしても、
メインとなってくださるお客さまの
 
「かゆいところに手が届く」
 
からこそ、購入を決めてくださるという
事実から考えれば、
 
 
 
 
「まずは、何が求められているのか?」
 
 
 
という自問こそが、最優先されるべきなんだろうなー、
と思う次第。
 
 
(あくまで、ビジネス上は、ということでね)
 
 
 
 
さてさて。
 
 
次の時代を見越して、今から種をまいておくのもいい。
 
もしくは、ヒットしなくても、
自分の好きなことだから、と続けるのも崇高だ。
 
 
ただ、
 
「自分の好きな事を仕事に」
 
と、
 
「大きく稼いでやる!」
 
というのは、一度、別々に客観視した方が、
お客さまのためにも、自分のためにもなると思う。
 
 
 
少なくとも、私たちの目につくくらいブレイクしている
商品、サービス、人は、
なにかしらの時流に乗っている事は間違いないだろうからね。
 
 
。。。と、
 
今回の提案も、完全に自分の胸に突き刺さるぅ!
 
って内容ですわ(笑)
 
 
がんばりまーす。
 
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク