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ドーニカナルシスト。

前回に引き続き、先日参加させてもらった
出版セミナーで気づいたお話。
 
といっても、前回読んでなくても
まったく影響ありませんので、ご安心を!
 
 
 
さてさて。
 
 
参加させてもらった出版セミナーで、
講師の方が、何気なく言った一言が
 
「たしかにそうだなぁ」
 
と思ったので、シェアします。
 
 
 
そのひと言とは、
 
 
「本を出したから どうにかなる、じゃないんですよ。
 どうにか なった人だから、本が出せるんです」
 
 
というもの。
 
 
意味は、いくつかに捉えることができるだろう。
 
 
「すでに実績もあり、本のテーマについて
 語れる人だから、本が出せる」
 
という風にも捉えられるし、あるいは、
 
「本を出すために必死に頑張って、
 歯を食いしばって耐えることが出来たからこそ
 本が出せる」
 
とも受け取れる言葉だ。
 
 
 
いずれにしても、
 
 
「やー、本を出版できれば
 本業にもプラスだし、自分のブランディングにもなるし
 どうにかなるわー」
 
 
「とにかく本を出しちゃえば、
 あとはまぁ、どうにかなるでしょ?」
 
 
みたいに考えている人は、少なくとも商業出版では
お引き取り願いたいということだよね。
 
 
いやぁ、スミマセン。ホント反省します(笑)
 
 
 
 
これは考えてみれば当然で、シンプルに
 
「メリットを提供する方と、メリットを受け取る方、
 お金を支払うのは、普通どっち?」
 
と考えると、当然
 
「メリットを受け取る方が、お金を支払う」
 
となる。
 
 
 
ならば、
 
「本を出して、メリットを受け取るのが
 著者だけならば、それは自費でやれよ」
 
ということになるのは当然。
 
 
そうではなくて、
 
著者もメリットを受け取りながらも、
それ以上の価値やメリットを
読者さまや出版の関係者の方が受け取れるから
 
「商業」
 
として成り立つんだものね?
 
 
 
いやぁ、スミマセン。ホント反省します(本日二回目)
 
 
 
 
でもさ。
 
 
こういう心理状態って、なにも出版だけに限った話じゃないよね?
 
 
あくまで片寄った例だけれど、たとえば、
 
 
「東京に行ったら、ドーニカナルでしょ?」
 
とか、
 
「あの会社に入ったら、ドーニカナルでしょ?」
 
とか、
 
「あのセミナー受けたら、ドーニカナルでしょ?」
 
とか、
 
「親の言うこと聞いていれば、ドーニカナルでしょ?」
 
 
みたいな感じ?
 
 
 
 
この、
 
「ドーニカナル」
 
っていう心理状態には、実は何の根拠もない。
 
 
まぁ、本当にドーニカナル場合もあるかもしれないけれど、
それは単に運がよかったか、
誰かの食い物になっているのに気が付いていない時だけだ。
 
(我ながら辛らつ)
 
 
 
この、ドーニカナル精神にドップリと浸かっちゃった
 
「ドーニカナルシスト」
 
は、それはそれで楽な生き方かもしれないけれど
 
ドーニカナルシストには、
たぶん決して見ることのできない世界もあるように思える。
 
 
 
自分の人生を生きるのを願うのであったら
たぶん、順番が逆になる。
 
 
「どうにかなったから、東京進出!」
 
「どうにかなったから、あの会社からオファー」
 
「どうにかなったから、セミナーの内容がさらに活きる」
 
「どうにかなったから、やっと親のいうことを素直に聞ける」
 
 
みたいになるんじゃないかな?
 
 
 
 
さてさて。
 
 
生き方や世界観は、人それぞれだ。
 
なにも、成長だけが絶対善じゃないし、
流されて生きて行く!というのも、それは魅力もある。
 
流される生き方を選ばないと、見えない世界もあるだろう。
 
 
 
ただ、個人的には、
 
「ドーニカナルシスト」に見える世界よりも、
 
どうにかなったからこそ、
はじめて体験出来ることをやってみたいし、
 
どうにかなったから見える世界を見てみたい。
 
 
もう、完全に個人的な好みだけれどね。
 
 
 
繰り返すけれど、どちらの生き方でも良いと思う。
 
たぶん、楽しいことも辛いことも、
どっちも同じくらいあるに違いない。
 
全てをコントロールはできないし、
かといって全ての決断を放棄することもできないだろう。
 
 
ただ、自分の心的なありかたとして、
どっちを主軸にするかは、決められそうな気もする。
 
 
あなたは、どちらがお好みですか?
 
 
ではでは。

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