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“人の目利き”が見ているところ。

私の親友で、ものすごく人を見る目がある人がいる。
 
 
 
その人は、以前映画関係で仕事をしていた人で、
仕事上、
 
 
「これから、どんな俳優がヒットするか?」
 
「この人は、たぶん残念な方向に行くだろう」
 
 
ということを判断していた人だ。
 
 
 
そして、映画関係の仕事を辞めてからも、
その人が
 
 
「この人は将来、スゴい人になる」
 
 
と判断した人は、実際メキメキと頭角を現し、
 
 
「うーん、残念ながら。。。」
 
 
と思っていた人は、
もれなく残念街道を走ることになっている。
 
 
 
 
 
その人の名誉のために言っておくけれど、
別にその人は
 
 
「将来売れるか、売れないか」
 
 
で、人との付き合いを決めているわけではない。
 
 
人間的に非常に優しい人なので、
色んな人と、分け隔てなく付き合う。
 
 
ただ、他の人にはない「人を見る目」が備わっていて、
その“目利き”によって、色んな人の未来が
なんとなくわかるそうなのだ。
 
 
 
 
 
 
 
ちょっと前、飲んでいる席で、半分おふざけで
 
 
「あの人は、これからもバリバリ活躍する?」
 
 
「じゃあ、あの人は?」
 
 
みたいに、何人かの有名人について聞いてみた。
 
 
 
 
親友は穏やかに
 
 
「ああ、あの人は、これからも活躍するね」
 
 
「うーん、その人は残念ながら、厳しいかもね」
 
 
と、お酒を飲みながら話してくれた。
 
 
 
 
 
私からすると、
 
 
「え?この人はこれからも活躍しそうだけど?」
 
 
と思う人を「厳しい」と判断したり、
 
 
「おお!?その人は大丈夫なんだ!?」
 
 
と、ちょっと意外に思う人もいた。
 
 
(我ながら、ものすごく失礼だとは思う)
 
 
 
 
 
そこで親友に、
 
 
「目利きって、そんなに簡単に出来る訳じゃないんだろうけれど、
 たとえばどんな所で判断しているの?
 
 素人でもできる目利きの方法ってあるの?」
 
 
と聞いてみた。
 
 
まぁ、こんなこと聞いている時点で
私は相当ハラグロだと思いますので、
みんな気をつけろ!(笑)
 
 
 
 
親友はちょっと考えた後、こう言った。
 
 
「うーん。社会的役割という意味では、
 
 “~~さんのおかげで”という人がいるかどうか?
 
 それで分かるよ」
 
 
 
 
 
つまり。
 
 
 
Aさんという人がいるとする。
 
 
その人が、これからも社会的役割を
担い続けるのだとしたら、必ず
 
 
「Aさんのおかげで」
 
 
と、Aさんに感謝している人が、
周りにいるそうなのだ。
 
 
 
 
逆に、
 
 
「Aさんのおかげで」
 
 
と言う人を見たことがない、という人は、
少なくともその時点での社会的役割は
ほぼ終わりに近づいてきている、という見方らしい。
 
 
 
 
 
 
おいおい、コワイな、親友よ。
 
 
 
 
 
 
でも、ドライな目で見た時には
かなり的確な気もするんだけれど、どうだろう?
 
 
 
 
社会は、人と人とのつながりで出来ている。
 
 
その中には、脚光を浴びる人もいるし、
現時点ではそうでない人もいる。
 
 
でも、脚光を浴びている人であれば、
それだけ社会的に果たすべき役割は強くなるだろうし、
その中で、
 
 
「あなたのおかげで」
 
 
と言う人は増えるのが自然だ。
 
 
 
 
 
しかし、強いスポットライトを浴びているにもかかわらず、
 
 
「あの人のおかげで」
 
 
と言う人が見えてこない、というのは、
やはりどこか不自然なのかもしれない。
 
 
 
 
親友は、その「不自然さ」をどこかで感じて、
人を見ているのかもしれない。
 
 
 
 
 
そして。
 
 
 
コワイことだけれど、これは私にも、
他の誰にも当てはまるわけだ。
 
 
 
 
その人数の大小は、さほど関係がない。
 
 
 
でも、自分が関わった誰か。
 
自分がした仕事、自分が手がけた何か。
 
自分が作ったもの。
 
 
 
直接・間接かはともかく、どこかの誰かに
 
 
「あの人のおかげで」
 
「このサービスのおかげで」
 
「この品物のおかげで」
 
 
と、思ってもらわなければ、
おそらく社会的には「死」を迎えるのだろう。
 
 
 
 
それは、たとえば家族でも構わない。
 
小さなコミュニティでも構わない。
 
ささやかな仕事でも構わない。
 
 
 
言葉にはならなくても、
 
 
「おかげで」
 
 
と思ってもらえることこそが、
社会で生きていくためのルールだし、
自然の法則なのかもしれないなぁ、なんて思った次第。
 
 
  
 
「人を目利きするなんて、けしからん!!」
 
 
みたいに思った人がいたら、ごめんなさい。
 
少なくとも、それは親友が悪いのではなく
私が聞いたから答えたのであり、

さらに私の文章力で、
伝えきれてない所があるのかもしれないです。
 
 
 
 
 
そして、
 
 
その上であらためて、考える。
 
 
 
私はどれだけの人に
 
「おかげで」
 
と思ってもらえているのだろう?
 
 
どんな「おかげで」を、社会に提供できているんだろう?
 
 
 
この文章を読んでくれているあなたがいるおかげで、
今の私がいるのは、間違いないです。
 
 
ありがとう。
 
 
 
ではでは。
 

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