先日、北海道セミナーの次の日、
円山動物園へ行ったんだよね。
お友達になった現地の方の案内で、
4人の、いい歳した男だけで
雪の降る中めぐる動物園ツアー。笑。
たくさん動物さんたちがいる中で
北海道だけに棲んでいる熊、エゾヒグマさんを
見ている時、
「もし、野生のクマに出会ってしまったら?」
という対処法を、現地の方に教えてもらった。
とにかくクマに出会ってしまったら、逃げてもダメ。
クマは速い。
時速50~60kmで追いかけられる。
クマは木も登れる。
なので、「逃げる」という選択をすると、
生存確率は、ほぼないそうだ。
また、よく言われる「死んだふり」というのは
効果がないそうだ。
「あー、なんか、にんげん、いるわー」
と、死んだふりをしていても、
もてあそぶらしい。
ただ、向こうは遊んでいるつもりだったとしても、
ドラム缶すら穴をあけるほどの腕力で
ペシペシされたら、ひとたまりもない。
「死んだふり」の生存確率も、
なきにひとしいということだった。
じゃあ、どうすればいいのか?
答えはひとつ。
「立ち向かうしかない」。
木の棒でもなんでもいいから手に持ち、
大きな声をあげながら戦う姿勢を見せる。
すると、(子熊を守っている時などは別にして)
クマの方がひるんで、活路を見いだせる時があるらしい。
退路を断ち、立ち向かう。
それが唯一の道だそうだ。
それを聞いていた別の友人が、ひと言つぶやいた。
「。。。まるで人生みたいだ」
逃げたらアウト。
死んだようにしていても、
結局、もてあそばれて翻弄される。
唯一、立ち向かった時にだけ
活路が見いだされる。
たしかに人生だね。そうだね。
人生は、どうやらエゾヒグマらしい。
出会ってしまったら、
もう、運命と思って、立ち向かうしかない。
こちらが立ち向かう姿勢を見せた時、はじめて、
相手は、その本気にひるみ、道を開けてくれる。
こちらの恐怖が見透かされた時は、
獰猛な爪と牙で、襲いかかってくる。
「毎日をエゾヒグマに出会っているかのように
過ごしたら、人生の勝者だね」
友人とそんな風に話していたんだけれど、
エゾヒグマの説明を聞いた瞬間に
「人生だ」
と発言する、おかしな、、、、いや、素敵な友人を持てて、
僕はとっても幸せです。笑。
さてさて。
あなたの目の前には、
どんな「クマ」が、立ちはだかっている???
ではでは。