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感情は、風向きである。

自分の感情って、けっこうやっかいなものだよね。
 
 
もちろん、楽しいことが起きた時に喜べたり、
美しい景色を見た時に感動をしたりできるのは、
感情があるからだ。
 
 
でも、
 
過去に起きたイヤな事を何回も思い出しては
不快な気持になってしまったり、
 
苦手な相手の言動にムカムカきてしまうのも
感情があるからこその悩みだよね。
 
 
 
で、
 
「どうやったら、感情をコントロールできるだろう?」
 
とか、
 
「感情を抑制して生活していきたい」
 
なんていうことを考えて、
 
その方法を書いた本を読みあさったり、
感情コントロール法のセミナーに参加したりする。
 
 
 
でも、結局自分の感情を完全にはコントロール
出来なくて、
 
「私は、人としてダメなのかな?」
 
なんて落ち込んじゃったりすることも
あるかもしれない。
 
 
 
 
「感情をコントロールしたい!」
 
という気持ちは、痛いほどよくわかるし、
 
コントロールしようとして、結局うまくいかなくて
戸惑ったり、落ち込んだりしてしまうのも
より以上にわかる。
 
 
 
私も、感情をコントロールして
いつも安定した「人格者」であろうとして、
何百回、何千回も挫折した。
 
 
メラメラ、ムカムカを感じないように努力しても、
ついつい湧きあがってきてしまう気持ちに理性が負けて、
誰かを攻撃するような言動をとったことも数知れない。
 
 
 
 
そんな私が色々言うのもヘンな話だけれど、
現時点の結論として
 
 
 
「感情は、コントロールできない」
 
 
というのが、自論だ。
 
 
 
 
というと、
 
「じゃあ、怒りたい時は、
 所かまわず怒ればいいの?」 
 
 
「ムカつく相手には、
 あからさまにイヤな態度をとっていいの?」
 
と思われるかもしれないけれど、そうじゃない。
 
 
 
 
 
 
感情は、たとえて言えば
 
 
「風向き」
 
 
みたいなものなんじゃないかな?
と、最近は考えている。
 
 
 
人間は、自然界の風向きをコントロールすることはできない。
 
 
北風が吹いている時に、
南風に変えるようなことはできないし、
 
 
吹いている風を、止めるようなことはできない。
 
 
 
 
 
でも。
 
 
 
その風を「利用」することはできる。
 
 
ヨットを前に進ませるために風を利用することはできる。
 
たとえ、完全な向かい風だったとしても、
ジグザグに進むことを選べば、
どんな風でも、全身のエネルギーにすることが出来る。
 
 
 
 
 
 
同じように。
 
 
感情自体は、コントロールすることはできない。
 
 
ただし、湧きあがってくる感情を「利用」することは
出来るんじゃないかな?と思うんだよね。
 
 
 
怒りの感情を、物事を打破するエネルギーに利用したり。
 
 
嫉妬の感情を、新しいものを生むエネルギーに
利用したり。
 
 
 
 
 
もちろん、あまりに感情のエネルギーが強い時には、
利用することすら難しくなる時もあるだろう。
 
 
それは、風があまりに強い時に、
ヨットが帆をたたむのと同じだ。
 
 
 
あまりに強い感情が湧きあがった時には、
押さえつけたり、コントロールしようとすることをやめ、
さっさと寝てしまった方がいいだろう。
 
 
 
 
 
「感情をコントロールする」
 
というと、なんとなく「感情そのもの」を
コントロールしようとしてしまう印象がある。
 
 
でも、感情そのものは、コントロールなんてできない。
 
 
私たちが出来るのは、
 
湧きあがってしまった感情のエネルギーを
利用できるエネルギーに変換することだけ。
 
 
それも、利用できる許容範囲を超えたら、
感情に白旗をふるしかない。
 
さっさと寝るくらいしか、対抗策はない。
 
 
 
感情は、風と同じ。
 
 
吹く向きも、強弱も
人間がコントロールすることはできない。
 
 
でも、追い風であっても、向かい風であっても
その風を使って、幸せになることは試せる。
 
 
そんなふうに思ってみると、
ちょっと楽になれるかもしれないね。
 
 
ではでは。

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