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コレだけコミュニケーション術。

人が発信をしたり、
誰かとコミュニケーションをとる目的は
実のところ2つしかない、ってのは知ってたっけ?
 
 
それは、「共感」か「解決」。
 
 
 
「共感」、ってのは、簡単に言うと
自分の発信に対して「いいね」と思ってもらいたい、
という気持ち。
 
 
私がうれしいと思ったことに、うれしいと感じて欲しい。
怒りを覚えた時には、一緒にムカついて欲しい。
すごいでしょ?ってことには「すごい!」って言って欲しい。
 
 
自分の心の動きに同調して欲しい、
ってのが共感。
 
 
 
もう1つの「解決」、ってのは、
なんらかの行動をとって、
私が抱えている問題を解消して欲しい、という気持ち。
 
 
代表的なのは、私の商品を買って欲しい。とか、
ゴミ出しをしてきて欲しい。
パソコンを動くようにして欲しい。
 
そんな、「なんとかしてよ」に答えて欲しい、
ってのが解決。
 
 
 
「ひどいと思わない?」ってのは共感を求めてるし、
そこで「いや、あんまり」って答えるのは
相手の共感ニーズにこたえてない。
 
 
また、
「のび太、ジュース買って来いよ」ってのは
 
「のび太さん、
 わたくし只今たいへん喉が渇いておりまして
 この問題を解決するために、
 大変申し訳ないのですが、
 近くのコンビニや自動販売機で
 清涼飲料水を購入してきてくださいませんか?」
 
っていう解決を求めているということになる。
 
 

 
 
で。
 
 
ここまでは
少しコミュニケーションを学んだ人からすれば
そこまで珍しくない。
 
 
また、
 
「男性性は解決に向きがちで
 女性性は共感がメイン」
 
とかに派生していったりもしているから、
知っている人は知っていることと思う。
 
 
ま、それだけ基本的なコミュニケーションの
要素だったりもするってぇことだね。
 
 
でも、この「共感と解決」だけだと
トラブったりもするからワケわかんないもんだ。
 
 
 
ってなワケで、今日の本題はここから。
 
 

 
 
相手は共感を求めている。
だからこちらは共感した。
でも、相手は不機嫌そうだ、とか。
 
 
相手は解決を求めている。
なので、解決方法を伝えた。
でも、相手はまったく聞く耳持たない。 
 
あるいは、こっちが解決してあげても
ぜんぜん喜んでくれない、みたいな。
 
 
それって、どういうことなの?
という話をしたいと思う。
 
 

 
 
いやね。
人のコミュニケーションの目的は
「共感」か「解決」しかないのは、間違ってない。
 
 
ただ、
そこにバリエーションがあることを知っておくと、
もう少しスマートになることだろう。
 
 
 
知りたい?
 
 
じゃあ続けるね。
 
 
 
 
ほな。
 
 

 
 
前述したように相手が欲しているのは
共感か解決なんだけれど、
そこにそれぞれ
 
「上から」
 
「対等」
 
「下から」
 
ってのがある。
 
 
これを「相手が(←重要)」どう受け止めたかで
うまく行ったり、いかなかったり、
好かれたり、嫌われたりするわけだ。
 
 
 
それぞれ簡単に説明しよう!
 
 

 
 
★上から共感★
 
これは、相手を【承認】し、
許可を与えるようなコミュニケーションスタイル。
 
 
「今のあなたのままでいいんだよ」
みたいなメッセージは
上から共感の代表例だろう。
 
 
これは、言うタイミングや
相手との関係性を見誤らなければ、
相手に安らぎを与えることになる。
 
 
ただ、相手があなたのことを尊敬していたり、
相手がめっちゃ疲弊していないと
誤解を与えることが多い。
 
 
「あんたに言われたくないわ!」
 
みたいになりがちだから気をつけれ。
 
 
 
★対等共感★
 
これがいわゆる通常の共感かな?
 
相手の快を快と感じ、
相手の不快を不快とする【シンクロ】。
 
 
カウンセリングにおける「傾聴」の
スタンダードな位置は、ここだろうか?
(もちろん、セッション中に変わるんけど)
 
 
「分かるわー」
「それは辛かったね」
「マジ、ムカつくね!」
「おめでとうー!」
 
みたいな、ごく日常的な共感スタイルで、
関係性さえ見間違えなければ
そうそうトラブルになりにくいだろう。
 
 
ただ、ある分野においての経験値などが
歴然とした差があるのに
対等共感すると
 
「いや、あんた理解してないやろ」
 
となる場合もあるだろう。
 
 
 
★下から共感★
 
これは、相手の話したことや存在に
敬意や【あこがれ】を持った状態での共感。
 
「さすが!すごい!」
「目からウロコです!」
 
みたいのは、健全な「下から共感」の
場合が多いと思う。
 
 
ただし、
 
「この共感の半分は、下心でできています」
 
みたいになると、いきなり「媚び」になる。
 
 
素敵な異性に
「綺麗ですねー」
「イケメンですねー」
とか言うのは、自分の中のシタゴコロ含有量によって
響き方がぜんぜん変わってくることは知っておくとよいかと。
 
 

 
 
つぎ、解決編!
 
 
☆上から解決☆
 
これは、解決方法をそのまま
相手に【提示】する方法。
 
「え?別に上からって意識ないけど?」
 
と思う人が大半なんだけれど、
解決のレシピをそのまま提示するのは、
相手が本当に欲しい時に限った方がいい。
(と私は思う)
 
そうじゃないと、たいていは
相手は圧迫感があるし、行動もしない。
 
こっちは提示しているつもりでも、
相手は指示、命令されてる感じに受け止めちゃうんだよね。
 
 
ようは、ウザがられて何の進歩もない。
ふんだりけったりだ。
 
 
でも、この上から解決は、相手が
 
「この人は専門家だし、
 人間的にも信頼できる」
 
と思ってくれていたり、関係性が深い時には
抜群の効果がある。
 
 
ただし、そういう関係が構築されていない時は、
強制感・命令感・コントロール感を
与えてしまうことも多いから難しいところ。
 
 
ちなみに、昔に流行った
 
「成功者ブランディングした私の
 言うこと聞いてればいいんだ情弱どもめ!!!!」
 
作戦は、こちらの上から解決の代表例だろう。
 
 
あとは、恩着せがましく
 
「あなたのためなら、やってあげる」
 
的な態度も、上から解決の姿勢だろうね。
 
 
 
 
☆対等解決☆
 
こちらは、一緒に解決策を考えていく、という
伴走スタイルの解決。
 
話を聴いて、考え、【提案】する。
 
それを繰り返して、最終的な解決に至る方法だ。
 
 
悩みごと相談なんかは、こんな形がスタンダードだし、
コーチングなんかもここが多いのかな?
(間違っていたらスミマセン)
 
 
役割的に
「これは、やっておくね!」
「私やるわ!」
ってのも、行動がともなった対等解決だね。
 
  
また、ちょい意外かもしれないけれど、
営業、商品販売などは、この対等解決を主軸にすると
うまく行くことが多い。
 
 
なぜなら、お客さまは誰しも、
 
自分の意志で買いたい。
要らないものは欲しくない。
お願いされてなんて買いたくない。
 
と思っているので、
お客さまの「欲しい」を引き出して提案し、
そこから解決(=購入)にするのが定石だろう。
 
 
当たり前だけれど、
互いの思考力が、あまりにかけ離れていると
トンチンカンな方向に進んでゆく。
 
 
 
 
☆下から解決☆
 
「下から」というとイメージ悪いかもしれないけれど、
これは、相手が解決にたどり着くまで
下から支える形の解決方法。
 
 
具体的には、適切な【質問】で
相手の問題をクリアにしていく方法。
 
 
相手が混乱していたり、
不明瞭になっている箇所を聴きながら
適宜質問することで、相手の頭の霧が晴れてゆく。
 
 
あとは、陰ながら相手のバックアップをする、
なんてのも、こちらの下から解決に含まれるだろう。
 
 
なので、
 
こちらの「下から解決」が
バッチリとキメられると、相手が
「これ、私だけで解決したわ!」と思い込む。
 
それはそれはエレガントだと思う。
 
 
 
また、ちょい「解決」とは違うけれど、
刑事コロンボさんや古畑任三郎さんが
とぼけながら犯人に確認・質問していくのは
このスタイルの応用のように思ってまする。
 
 
 
下から解決は相手の問題に対して
明確なビジョンが見えていると、
非常にグレイトに決まる。
 
 
が、そうでない場合や
不自然な関係性の時に発揮すると
完全に
 
ザ・下僕!
 
に成り下がってしまうので
そこはご注意をば。
 
 

 
 
さて。なんか長くなったけど。
 
 
まとめると、
 
 
・コミュニケーションの目的は
 基本、「共感」か「解決」しかない。
 
・でも、厳密にはそれぞれに
 「上から」「対等」「下から」がある。
 
 
ってこと。
 
そして、
  
 
上から共感は【承認】。
 
対等共感は、【シンクロ】。
 
下から共感は【あこがれ】。 
 
 
上から解決は【提示】。
 
対等解決は、【提案】。
 
下から解決は【質問】。
 
 
とまぁ、そんなニュアンスで
受け取ってくれたら幸いっす。
 
 
 
ってなワケで。
 
 
今、相手が求めているのが、
「共感」なのか?
それとも「解決」なのか?
 
 
そして、その中でも
「上から」「対等」「下から」の
どれなのか?
 
 
なーんてことを見誤らければ、
あなたのまわりには幸せがあふれることでしゃう。
 
 
日常のコミュニケーションで意識するなり、
自分の講演やセミナーで使うなり、
朝礼で使うなり、なんなりしてくだされ。
 
(最近、朝礼で使っていいですか?
 みたいな問い合わせが来たので、ぜひ)
 
 
ではでは。
 
 

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