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前借りにご用心。

世の中には、たくさんの便利な道具や
知っているとお得な情報ってあるよね。
 
 
ただ、その便利なものたちの中には
 
「知らず知らずのうちに
 前借りをさせてしまうツール」
 
というのもあるので、用心した方が良いように思う。
 
 
ここで言う「前借りツール」というのは、
 
 
「劇的なスピードで
 労力に見合わない成果を得られるものすべて」
 
 
と思ってもらっていい。
 
(適切な努力の仕方を提示しているものは
 これに該当しない)
 
 
 
 
あっという間にお金を手に入れられるという
ノウハウや職業が、その代表例だろう。
 
 
たとえば、
 
「まったくの素人が、なんの苦労もなく
 1カ月で○○万円手に入れられるノウハウ」
 
とか、
 
「コンサル経験ゼロの人が
 月商100万円になる集客術」
 
とか、
 
「商品になんの魅力もなくても、
 売り込まずにどんどん売れる方法」
 
みたいなやつ?
 
 
他には、何の知識もないまま始めてしまう
投資案件とか、
 
あとは、主に女性が、
自身の性そのものを売り物にしている職業などは
「前借り」に位置すると思う。
 
 
 
 
いやね。
 
個人的には、
 
 
「そんなツールは、全部ダメ!」
 
「頼っちゃいけない!」
 
 
なんて言うつもりはない。
 
 
それで本人の望む成果が出るのであれば、
チャチャっと成果を手に入れてしまってもいいと思う。
 
 
はじめの「とっかかり」「初速」みたいなものは
どうしても必要になるシチュエーションは
あるだろうしね。
 
 
 
 
ただ、その上で。
 
成果を得られたとしても、
それは「前借り」であることは
忘れない方が良いように思う。
 
 
 
 
自分の実力以上の成果を得てしまう。
 
 
それは喜ばしいことではあるけれど、
いつか、その「対価」は支払わなければならない。
 
 
 
コンサル経験がゼロで、
クライアントから100万円受け取っちゃたら、
クライアントさんが望む成果を出さなければならない。
 
少なくとも、お金に換算したら
100万円以上の成果を。
 
 
 
だって、クライアントさんに
 
「いやぁ、あなたはこの ” らくらく集客法 ” で
 つかまえたお客さんなんですよ」
 
なんて、言えなくね??
 
 
クライアントさんになってくださった以上、
相手の望むギフトをお届けする。
 
 
そうしないと、
 
「信用」という対価を支払うことになり、
それを取り戻すのは、容易なことではない。
 
 
なので、前借りをしたら、
その分、猛烈に努力をして
 
「張り子のトラ」の中身を培ってゆく方がいい。
 
 
 
また、
 
扇情的に自分を売ること自体を否定はしない。
 
 
ただ、そこで得られるお金やチヤホヤは、
「前借り」だと思っておいた方が良いように思う。
 
 
先に欲しい成果を得たのだから、
その後、きちんと自分の中身を作っていかなければ
自分という人間そのものが、安く買い叩かれるようになる。
 
 
 
最終的には、
なにごとも等価交換だ。
 
 
先に成果を得たら、あとで何らかの対価を支払う。
 
その対価は、
努力かもしれないし、実力をつけることかもしれない。
 
 
あるいは、その対価は、
 
信用を失うことかもしれないし、
 
今度は自分が安易に使われるようになることかもしれないし、
 
本人の心のエネルギーが枯渇することかもしれない。
 
 
 
 
悪魔も天使も、同じようなものだ。
 
 
ただ、悪魔は、欲しい成果を先にくれて、
そのあと支払う対価に利息をつける。
 
 
天使は、欲しい成果はあとあとにならないとくれない。
ただ、支払った対価と同価値の「なにか」を
もたらしてくれる。
 
 
 
個人的には、前借りすべき時もあるだろうと思う。
 
 
先に成果を得る。
それが必要な時もあるだろう。
 
 
でも、もし「前借り」したら
やっぱり早めに返済するようにはしておきたいな、
とも思う。
 
 
 
さてさて。
 
 
こんなことを書いちゃっているワタシは、
今、一体何を前借りしちゃってるんだろうなぁ。
 
 
そして、今している努力は、
 
「これからのための積み重ね」なのか、
 
「今までの成果への返済」なのか?
 
 
 
お金にしても、
 
健康にしても、
 
人間関係にしても、
 
夢の実現であっても、
 
 
等価交換であることは肝に銘じて 
いい習慣を作っていきたいと思いますわ。
 
 
ではでは。

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