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人間の悩み4段階。

おかげさまで、
 
「今、こんな事で悩んでいるんだけれど。。。」
 
と、悩みを相談されることが多いんだけれど、
色んな人の悩みを聴いているうちに、
 
「どうやら、人の悩みには
 4つの段階があるようだ」
 
と、仮説を立てるようになってきた。
 
 
もちろん、様々な切り口で
悩みを分類することはできるだろう。
 
悩みのジャンルで大きく分ければ、
 
健康。
お金。
人間関係。
時間。
 
とかになるかもしれないし、
 
葛藤の3種類で言えば、
 
接近-接近型。
接近-回避型。
回避-回避型。
 
とかなのかもしれない。
 
 
ただ、今回は別の切り口で、
4つの段階があるように思えたので、
それを自分の中で整理するためにも
シェアしたいと思う。
 
 
さてさて。
 
今回の分類は、
悩みがどのフォーカスに向かっているか?
という分類だ。
 
4段階の分類があるんだけれど、
それをひとつひとつ説明していこう。
 
 
 
まずひとつ目が「奴隷の悩み」。
 
いきなりショッキングな言葉だけれど、
悩みの対象が
 
「自分が依存している人、存在」
 
に向かっている時が、この奴隷の悩みに該当する。
 
 
たとえば、
 
「うちの会社で給料が上がらない」
 
「パートナーが甘えさせてくれない」
 
「上司がムカつく」
 
「国の年金制度が悪い」
 
といった風に
 
「あの人、あの存在がしっかりしてくれさえすれば
 悩みが解消するのに」
 
と自分以外の存在に依存していながら
その存在に対して改善要求を出すのが特徴だ。
 
 
この記事を読んでいる人は
 
「そんな悩みはダメだな」
 
と思うかもしれないけれど、これはこれで必要。
 
 
誰でも赤ちゃんの時は依存しているし、
そこで充分悩んで、満たしていかないと
先にも進めないと思うからね。
 
とはいえ、ずーっとこの「奴隷の悩み」だけを
背負っていると、それはそれでもったいないと
思うから、バランスが難しいといえば難しい(笑)
 
 
 
で、次に「勇者の悩み」。
 
勇者の悩みは、基本的に
 
「どうやったら、自分が成長できるだろう?」
 
「今を改善するためには、どうすればいいだろう?」
 
という悩みだ。
 
 
自分の足で立つことはできている。
 
しかし、それがまだ自分の理想的なレベルに
達していないと感じている。
 
そこで、悩むわけだね。
 
 
たとえば、
 
「お金が足りない。どうしよう」
 
「友達と私が仲良くなりたい」
 
「素敵なパートナーを得るためには?」
 
「有名になるためには?」
 
「自由な時間が少ない。どうすれば?」
 
みたいな悩みだね。
 
 
私のところに相談しにやってくる人は、
この「勇者の悩み」の人が多いかな?
 
この勇者の悩みで悩みぬき、
しっかりと自分の足で立つことが出来るようになると、
人生楽になる。
 
・・・と思いきや、カミサマはそんなに
簡単に楽にさせてくれず、さらなる課題を
提供して下さるんだよまったく(笑)
 
 
 
その次の段階が「族長の悩み」。
 
自分のコミュニティ内とか、
家族の問題とか、
自分の会社の人間関係全体とか、
 
とにかく
 
「顔が見えている人を
 どう助ければいいのか?」
 
ということに、大いに悩むのが、この段階。
 
 
「家族と親せきの問題を、どうクリアすればいいのか?」
 
「社員に、もっと給料を払えるようになりたい」
 
「このグループが、もっと良くなるためには?」
 
「あの人が事件に巻き込まれた!困った!」
 
とかが、具体例かな?
 
 
先日は、このタイプの悩みで頭を抱えている人と飲んで、
 
「それ、普通だったらとっくに放り出しているよ!?」
 
と舌を巻いていた。
 
 
なぜか、先述の「勇者の悩み」をある程度クリアすると
なぜか周りから問題が降りかかってくる。
 
降りかかってくる問題をどうするのか?
ってのが、どうやら成長を果たした人間の宿命?
なの?(笑)
 
 
 
そして最後。
 
「王の悩み」。
 
 
王の悩みは、族長の悩みに近いんだけれど、
基本的に
 
「顔が見えていない人たち」
 
に、フォーカスが定まる。
 
 
自分は直接、その人たちのことを知らない。
しかし、苦しんでいるのは分かる。
 
それを、どうにかしてあげたい。
 
自分が彼らにできることは、ないのだろうか?
 
 
それを、単なるエゴ、自己重要感でなく、本気で悩む。
 
ごくまれに、そういうシチュエーションに
出逢うことがある。
 
 
「災害にあった人々に、何かできることは?」
 
「世界で飢餓に苦しむ子供たちにできることは?」
 
「日本経済をよくするためには?」
 
みたいな規模のこともあるし、
 
「今日もごはんを食べられるのは、
 農家の皆さんのおかげだなぁ。
 農家のみなさんに良い事があるといいのだけれど」
 
レベルでも、ここに当たるだろう。
 
(まぁ、農家の例は「悩み」では
 ないかもしれないけれどね)
 
 
 
 
「奴隷の悩み」。
 
「勇者の悩み」。
 
「族長の悩み」。
 
「王の悩み」。
 
 
それぞれ、フォーカスが違うだけで、
本人にとっての悩みの深さは、同じくらい深い。
 
「奴隷の悩み」のフォーカスは「YOU」。
 
「勇者の悩み」のフォーカスは「I」。
 
「族長の悩み」のフォーカスは「WE」。
 
「王の悩み」のフォーカスは「THEY」。
 
それぞれのフォーカスがあり、
それぞれが大切だと思う。
 
 
で。
 
 
ここからが大切。
 
どの悩みで悩むのかは各人の自由なんだけれど、
フォーカスした方向に、その人は形成されて行くから
それは知っておいた方がいいかもしれない。
 
 
「奴隷の悩み」にフォーカスすれば、あなたは奴隷になる。
 
「勇者の悩み」にフォーカスすれば、あなたは勇者になる。
 
「族長の悩み」にフォーカスすれば、あなたは族長になる。
 
「王の悩み」にフォーカスすれば、あなたは王になる。
 
 
フォーカスしたものは、必ず拡大する。
それは、ちょっと意識しておいてもいいかもね。
 
 
とはいえ、
 
「よし!じゃあ私は王になるぞ!」
 
と、一足飛びに高めの段階に行こうとしても、
それは土台が出来ていないから、難しい。
簡単に崩れてしまう。
 
 
やっぱり、勇者を目指しながら奴隷の悩みを悩みまくり、
勇者として悶絶しきった結果、族長の悩みが現れ、
族長の中の族長になることで、王としての悩みが湧く。
 
そんな形なのかもしれない。
 
なので、一歩一歩やっていくしかない、
と言うのも事実。
 
 
ある程度、その悩みで悩み切った後、
 
「あ、次の段階があるんだー」
 
というのが見えてくるのかもしれないね。
 
 
次の段階が見えてきた時に、
見えてきた次の段階に行くのか?
 
それとも、今の段階に踏みとどまるのかを
選べるのかもしれない。
 
ま、どちらに行っても、
悩みがすべてなくなることはなく、
 
「何で悩みたいか?」
 
を選択することになるんだろうけれどね。
 
 
 
あと、
 
この悩みのレベルは、ジャンルによっても違う。
 
たとえば、ビジネスに関しては族長の悩みを持っている人が
家族に関しては奴隷の悩みをもっていることもある。
 
 
ブッダなんて、社会的には王の悩みを抱いていたけれど、
家族に対しては奴隷の悩みすら放棄した時期があるからね(笑)
 
 
すべてのジャンルにおいて高次を目指すのが
果たしていいのかどうかは分からない。
 
最終的には、自分で自分のあり方を決める、
というひと言に尽きるんだと思うけれどね。
 
 
 
さてさて。
 
そんなわけで、悩みの段階を書いて来たけれど
あなたはどんな風に感じた?
 
 
そして、あなたは
 
どのジャンルにおいて、
どの段階の悩みを抱えることを選びますか?
 
 
お互い、生きている間は色々悩むと思うけれど
支え合って生きていきたいものだよね。
 
ではでは。
 

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