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成功にはレシピがある。しかし、

成功にはレシピがある。しかし・・・
 
 
自己啓発系の本を出した私が言うのもヘンだが、
その手の本には、共通したメッセージがある。
 
 
たとえば、
 
「行動をしろ!」
 
とか、
 
「感謝の気持ちを忘れずに」
 
みたいなものだね。
 
 
 
そして、自己啓発のメッセージの
大前提となっている事のひとつに、
 
「成功には、レシピがある」
 
というものがあると思う。
 
 
 
もう少し詳しく言うと、
 
 
健康になるのも、
 
お金もちになるのも、
 
人間関係を良好にするのも、
 
夢をかなえるのも、
 
 
すでに成功をおさめた人がたどってきた
 
「うまくいく方法」
 
を、そっくりまねることによって
手に入れることができる。
 
 
 
まさに、料理で言うところの
「レシピ」を見ながら行動すれば
苦労せずに再現することができる。
 
 
そんな考え方だ。
 
 
 
この「成功にはレシピがある」
という大前提がなければ、自己啓発本を読むのは
単なる娯楽と化してしまう。
 
 
自分自身にも、いわゆる「成功」をつかむヒントになるから
自己啓発系のコンテンツを吸収する、
 
と言う場合は、この「成功にはレシピがある」という
大前提は、必須のことだろう。
 
 
 
 
 
 
そして、
 
私は個人的にも、この
「成功にはレシピがある」
という考え方には、賛成する。
 
 
うまく行った人の行動のポイントを再現すれば、
まったく同じレベルまでいかなかったとしても
自分で思考錯誤するよりも効果的に結果を出すことができる。
 
 
それは、
 
健康にしても、金銭面にしても、人間関係にしても、
自分の夢にしても
 
体感レベルとして、腹に落ちている。
 
 
 
 
しかし。
 
 
 
 
体感レベルとして「レシピ」の効果を実感しているだけに、
もうひとつの、当たり前の事実にもぶち当たる。
 
 
 
それは、
 
 
「成功にはレシピがある。
 しかし、レシピである以上、
 まったく新しい価値は、そのままでは生み出せない」
 
 
ということ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
レシピの力は偉大だ。
 
 
先人の知恵と経験と、失敗と学びと成功が
エッセンスでギュッと詰まっている。
 
 

だが、
 
そのレシピどおりにやって出来るのは、
レシピ通りのメニューでしかない。
 
 
 
まったく新しい価値を持つものは、
やっぱり、思考錯誤しなければ生まれることはない。
 
 
そして、人々が必要としているのは、
 
「レシピをレシピ通りに作れる人」
 
ではなくて、
 
「新しいレシピを作る人」
 
のことが多い。
 
 
 
 
 
 
もちろん、
 
 
今回、私が言いたいのは、
 
「だから、レシピなんて、無駄だよね」
 
ということではない。
 
 
 
むしろ、
 
「レシピ通りにやれば手に入るものは、
 さっさとレシピ通りに行動して手に入れちゃおうぜ!?」
 
と思っている。
 
 
 
で、
 
 
その上で、
せっかく生まれてきているわけだから、
 
先人が作ってきてくれたレシピに感謝をしつつ、
参考にしながらでも
 
 
「レシピを作る側」
 
 
に回っちゃった方が、よくね?
 
 
という話だ。
 
 
 
 
料理の世界でも、
 
「あの鉄人の料理を、そのまま再現できる人」
 
よりも、「鉄人」そのものの方が一目置かれる。
 
 
 
どちらも選択できるとしたら、
 
「鉄人を再現している人」
 
よりも、
 
「鉄人」そのものの料理を食べたいと思うだろう。
 
 
 
だから、
 
 
あなたがどのような職種で、
何を目指しているかはわからないけれど、
 
 
「レシピを丁寧に守る」
 
 
のと同時に、
 
 
「レシピを自分で作る努力をする」
 
 
ということにも、注力してもいいのかもしれないなぁ、
と思う次第。
 
 
 
 
この「レシピを守る」と「レシピを作る」というのは、
一見、矛盾をしているようにも見えるけれど、
事実は逆だと思う。
 
 
 
レシピを作ろうと模索している過程で、
既存のレシピの気づかなかった本質に
改めて気づくこともあるだろう。
 
 
レシピを守ろうとしている中で、
新しいレシピのヒントを得られることもあるだろう。
 
  
 
両方の努力をすることで、
両輪がうまくまわって、また別の次元が見えるかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
この記事を読んでいる人は、
自分の日々の生活を、よりよくしたいと思っている
向上心の高い人が多いと思う。
 
 
 
そんなあなただから、
 
  
「レシピを再現するだけの人」
 
 
で終わることなく、
 
 
「新しいレシピを生み出す人」
 
 
にもなってくれると、とっても嬉しいです。
 
 
 
そして、
 
あなたが生み出した「新しいレシピ」で、
たくさんの人を幸せにしてあげてくださいませ。
 
 
私も、あなたの作ったレシピを
心待ちにしています。
 
 
・・・って、私自身は努力しないのかよっ!!(笑)
 
 
ではでは。
 

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