「鶏口となるも牛後となるなかれ」
っていう言葉があるよね。
あなたが知っているか知らないかはともかく、
でっかい組織に従って、使われる身であるより、
たとえ小さな組織でも、トップのリーダーであれ。
という意味らしい。
現代風にいえば、
大きな機械の歯車のひとつになるよりも、
小さくてもモーターになれ!
みたいにも表現できるかもしれない。
個人的には、人には様々な生き方があるし、
「~~であるべき」という考え方は好まない。
だから、個人個人が自分を生きればいいと思う。
ただ、
これまた個人的には、「牛後」として生きるより、
「鶏口」として生きる方が、性に合っているようだ。
というより、
単にチームプレイが苦手なのかもしれないけど(笑)
以前は、会ったことのない社員さんの方が多いような
大きな会社で働いていたこともある。
また、会社に携わっている全員の顔が見える会社で
自分の役割を果たしていたこともある。
そして今は、基本的には一人でチマチマやっている。
(お世話になっている人は、たくさんいるけれど)
何社か勤めて、何社かに関係し、
いくつかの業態、従業員数を体験した中で、
一つ思うこと。
それは
「牛後」である自分が感じる不満と、
「鶏口」である自分が感じる不満の、質の差。
あくまで私自身の感じ方だけれど、
大きな組織で働いていた時の不満の矛先は、たいがい
「自分以外の人」
に向けられていた。
「あの人」が、自分を認めてくれない。
「あの取引先」が、とんでもなくひどい。
「あの上司」が、仕事の邪魔をしている。
「あの後輩」が、もっとサポートしてくれたら…
などなど。
自分自身の成長度合いもあるんだろうけれど、
目に見える「誰か」を、自分ができない理由や
障害にしたてあげて、ものごとを考えていた気がする。
そして今。
「鶏口」である自分は、少なくとも
他の誰かに文句は言わなくなった。
というか、言えなくなった(笑)
私は人間が出来ていないので、日常での不満は
今も昔も変わらずに出てくる。
「もー、いやだーっ!」
と思うこともたくさんあるし、
どっかの誰かみたいに、いつもポジティブな状態を
保っていられるような人間ではない。
ただ、自分で仕事を作り、
なんでも自分から発信してやっていかなきゃ
何も進んでいかないという現状で、
「自分以外の人」に不満を感じることは
格段に少なくなったなぁ、と思う次第。
単なる好みの問題で、
「他の人に文句を言っている自分」よりも、
「自分自身に不満を持っている自分」の方が、
どうやら居心地がいい。
自分が得たい結果を得ていないのは、自分のせい。
自分が不満を持っているのは、自分のせい。
だって、他に要素ないじゃない?
と思っていられる環境の方が、
自分を磨いていられる、という認識が
今の自分の好みなのかもしれないね。
まぁ、大きな組織にいて、なおかつ
不満を他の人のせいにしない人物であれば、
こんな「メリット」は感じないんだろうけれど(笑)
「牛後」で働くメリット。
「鶏口」で働くメリット。
あるいは「牛の口(=大組織のトップ)」で働くメリット、
そしてデメリット。
あなたにとっては、どこに、どんな魅力を感じるだろう?
そして、今のあなたが実際に活躍している舞台には、
どんな魅力が備わっているだろう?
ではでは。