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処刑執行書にサインをする。

「新しいことを始めるよ!」
 
それは前向きなエネルギーだし、
ワクワクが広がるし、人の応援も得やすいと思う。
 
 
個人的にも、新しいことをやる!という時は
なんだかウズウズするし、
未来に向けてエネルギーがブワーッと出る。
 
 
でも。
 
 
もう一方の力として、
 
「やっていたことの始末をする」
 
「後始末をする」
 
「片付ける」
 
みたいなことも、とっても大事だよね。
 
 
大きな組織で動いている場合は
 
「新しい事だけやる人」
 
と、
 
「後始末だけやる人」
 
みたいに役割分担が出来る場合も
あるかもしれないけれど、
小さい組織や個人の場合は
 
「新しいことをやる」
 
と、
 
「後始末をする」
 
という両方を出来ないと、
やはりどこかでバランスを欠いてしまうんじゃないかな?
なんて思う。
 
 
 
前向きにイケイケドンドン!
 
うまく行かなかったものは、とりあえず置いておいて
また新しいものに向かって行く。
 
それは、本人にスポットライトが当たっている時は
 
 
「くじけずに頑張っている!」
 
「ポジティブだ」
 
「応援したくなる」
 
 
みたいに思うし、本人も気持ちがいい。
 
 
でも、そのスポットライトの影では、
ガラクタが山のように積まれていたりするわけで。
 
やっぱり「後始末」をしないと、
自分の道は狭くなるし、どこかで無理が生じるように
思うんだよね。
 
 
 
ってなわけで、
 
「たしかにそうだな、
 後始末は、ちゃんとつけないと」
 
と私自身も思って、いろんなものの後始末を
まとめてやることもある。
 
 
でも、
 
ここで自分が試されるのが
今回のタイトルで書いた、
 
 
「処刑執行書にサインをする」
 
 
ということ。
 
 
 
どういうことか?というと、
 
 
たとえば、部屋の片づけなんかも、
いらないものを選り分けて、袋に詰めたりはする。
 
でも、その中にはまだまだ使えるものがあったりして
 
「うーん、もったいないかなぁ。。。」
 
なんて躊躇しちゃったりもするわけだ。
 
 
そして、
 
「まぁ、捨てるものは分別出来たわけだから、
 とりあえず、いつでも捨てられるよね?」
 
と、クローゼットの片隅に置いておいたりする。
  
 
 
また、すでに終わった仕事でも、
 
「会計処理は済んだし、お客様への対応も終わった。
 後は取っておくデータと、そうじゃないデータを整理して
 取っておかないデータを削除するだけだ」
  
と言うところまでは出来ているのに、
 
 
「でもまぁ、今は使わなくても、
 いつかまた使うかもしれないデータも
 あるかもしれなかったりするかも。。。?」
 
と、おそらく二度と使わないデータや備品を
取っておいてしまったり。
 
 
 
あとは、
 
「ああ、あの人に謝らなきゃいけないよなー。
 
 でも、誤るタイミングを完全に逸してしまった。
 向こうは、覚えているかな?
 むし返すことになるんじゃないかな?」
 
なんて、都合よく思って
「ゴメン!」のひと言を、先延ばしにしてしまったりする。
 
 
もう、今日の話は完全に私の反省なんだけれど、
やっぱり、最後の最後まで、自分が責任を持たなきゃ
いけないんだよなー、とあらためて思う。
 
 
 
「もう、この品物たちは、いらない」
 
「このデータは、二度と使わない」
 
「悪かった自分は、謝罪をする」
 
 
そういう、最後の詰めというのは、
勇気のいることだ。
 
 
まるで、処刑執行の書類にサインをして、
実際に手を下すような勇気と、
後味の悪さを覚えるようなこともあるだろう。
 
 
でも。
 
この「処刑執行書にサイン」をできるかできないかは、
あとあと、ジワジワと影響してくるような気がしてならない。
 
 
自分が始めたこと。
 
自分が買ったモノ。
 
自分がまいたタネ。
 
 
それが思ったような風に行かなかったり、
もう輝きを失ってしまっていたり、
過失だとしても、人に迷惑をかけてしまった時。
 
 
「これは、最後の最後まで
 自分で後始末をする」
 
 
と、向き合えるかどうかは、
けっこう大切だよなぁ、なんて思う次第。
 
 
自分自身が、どれだけの後始末をしてこれているかは
全然分からないし、
 
ふりむけば、サインされていない
 
「処刑執行書」
 
が、山積みになっていたりするかもしれない。
 
 
 
でも、 
 
気がついたところから
少しでも出来れば、きっと
 
「風通しのいい未来」
 
を迎えられるんじゃないかな?
なんて思う今日この頃。
 
 
バン!と派手に色々な事にチャレンジしつつも、
 
地味に、コツコツと自分の通ってきた
道に落ちているものたちとも
向き合って行きたいと思いますわ。
 
 
ではでは。
 

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