あらためて私が言う事でもないんだけれど、
ホントに今って、便利な世の中だよね。
前までは、ちょっとした調べものをするのも
ひと苦労だったのに、
今ではインターネットを使えば
ものの数秒で分かっちゃったりする。
きっぷを買わなくてもカードで
電車に乗れちゃったりするし、
スーパーに行けば、たいていの料理は
出来たものを買ったりもできる。
ネットで買い物をすれば、
「こんなものもオススメですよ」
とか、
「こんなのも買ったらどう?」
と勧めてくれるし、クリックすれば
自宅まで運んでくれる。
友達もネットを通じて作ることも出来るし、
実際に会わなくても近況を
把握しあえちゃったりもする。
いやー、すごいわ。
これだけの仕組みを作ってくれた偉大な人たちに
尊敬の念を抱かずにはいられないよね。
私なんて株をやっているから、
ヘタしたら自宅で永遠に生きることも
不可能じゃないかもしれない。
ホント、スゴイとしか言いようがない。
が。
しかしだね。
そんな風に便利な生活に慣れ過ぎてしまうと、
マイナス面と言うか、弊害もやっぱりあるんだよね。
分かりやすいところで言うと、
ちょっとしたことでも「メンドクサイ」と
反応的になってしまったり、
いつのまにか誰かにコントロールされるかのように
お金とか時間をつかってしまっていたり、
極端な話、
「なんで生きているんやろ?」
と、生きていること自体を希薄に感じてしまったりする
危険性も、なくはない。
なので、
便利さを追い求めるのもさることながら、
自分が大切にしている事柄に関しては、
「面倒くさい」
を、あえてそのまま残しておくとか、
かえって面倒くさい方法を新しく導入したりすると
なかなか良いこともあるなぁ、なんて思うんだよね。
個人的に、
「導入して良かった面倒くささ」
のランキング上位に入っているものが、いくつかある。
まずは、お財布の札入れと小銭入れを別々にしたこと。
これって、支払いをする時の出し入れとか
ちょっと面倒くさかったりもするんだよね。
でも、そのおかげで
「今、お金支払っているわー」感が、以前よりもアップした。
そのおかげかどうかは分からないけれど、
お金を前よりも大切にするようになったし、
お金がお財布から減っていくスピードが
ゆっくりになった。
臨時収入も、なぜか増えたしね。
あと、集中する時には
あえてネット回線を切断する。
これも、なかなかいい。
有線のLANにしておいて、
ネットを使わなければならない時以外は
PC本体からLANを外しちゃう。
ネットにつなぐ必要がある時には、
放り投げておいたLANを拾って、つなげ直さないといけない。
この「ちょっとした面倒くささ」が
無駄なネットサーフィンを減らしてくれているのは
間違いない。
あとは意味もなく、いつもとは違う道で帰ったり、
寄り道をしたりしてみる。
時間効率から考えると明らかに無駄だし
面倒くさいと言えば面倒くさい。
でも、
その分、今まで知らなかったお店を知ったり、
違った景色を見ることが出来たりもする。
いい事も、多いんだよね。
他にも、
あえて、レトルトを使わずに料理してみる、とか、
あえて、洗濯機を使わずに洗濯してみる、とか、
あえて、メールじゃなくて手紙をしたためてみる、とか、
あえて、メールや電話で済む用事でも人に会う、とか、
どんなことでも良いと思う。
いろんな発見があると思うんだよね。
そもそも、効率だけを重視していって突き詰めると
「生きている事は、効率的なのか?」
みたいな疑問にまで行きついてしまう可能性だってある。
そこまで行かなかったとしても、
効率的じゃないからこそ味わえることとかも
多いと思う。
たとえば、入学式とか卒業式とか結婚式を
ネットライブとかにしたら、
おもむきも、へったくれもなくなりそうだし、
「週末の飲み会は、各自自宅で。
ネットで中継すれば、集まっているのと同じだね」
なんていうのばかりだと、
個人的にはちょっと寂しい。
(一回くらい、ノリてやってみてもいいけど)
食事をとらないでサプリメントだけ飲んで
生きていく事も、もしかしたら可能かもしれないし、
食事時間や消化効率から言えば「効率的」なのかもしれないけれど
それは断固拒否したい(笑)
全部が全部「面倒くさい」をチョイスしなくてもいいけれど、
逆に全部を効率的にすると、
「あれ?なんか生きてる意味、なくね?」
とか、ちょっとしたことでイラッと来やすくもなるので
「あえての面倒くささ」
も、意識してチョイスしてみてもいいかもしれないよね。
特に、
「最近、なんか知らないけれどイライラする」
とか、
「生きている意味が、希薄だ」
なんて思っている方には、オススメです。
「ああああーーー!!!!
めんどくさーーーーーーい!!!
でも!!!
私!!!!
生きてるっ!!!!!!」
なんて思えるかもしれないよ(笑)
ではでは。