おかげさまで、今までに色々な体験をさせていただき、
自分自身との比較において、
「成長したんだろうなぁ」
と思う分野も、いくつかできた。
そして振り返ると、
どんな分野のものであっても、私自身は
「まったく同じプロセス」
で成長してきていることに
改めて気が付いた。
株も、料理も、ライティングも、
人間関係も、お金も、ありとあらゆるものが
同じプロセスを通ってきている。
そのプロセスというのが
【 無・飾・素 】
というステップ。
当たり前の話だけれど、
どんなジャンルにしても、はじめは
何も知らないし、何もできない。
まったくのゼロからのスタートとなるわけなので、
その時点では
【 無 】
なわけだ。
私の場合、
株も、はじめは「へぇ!こんな世界があるんだ!?」
からスタートしているし、
料理も、何時間もかけて切ったり焼いたり煮たりして
やっと一品を作るところからはじめた。
(ちなみに、最初に作ったのはカレー&サラダだ)
ライティングも、文章は書いていたけれど
「何かの目的をもって書く」
という意識をして書いた「初ライティング」があった。
人間関係だって、お金だって、
ゼロの時があったのは、間違いがない。
そこから、
「もっと知りたい!」
「もっと上手くなりたい!」
と思って、様々な試行錯誤の旅に出るわけだ。
ただ、一番効率的でベストな道を
最初から選べればいいのだけれど、
そういうワケにはいかないので、たいてい
「やりすぎ」
「複雑にしすぎ」
「手間かけすぎ」
というドツボにハマる。
そこが、今回お伝えしている
【 飾 】
のステージ。
株も、
「お前、それ、誰も使わないだろう?」
というような指標を活用してみたり、
いろんな判断基準を、全部使ってみたりする。
料理も、
XO醤とか、使いこなすのが
難しい調味料をあえて使ってみたり、
日本では手に入りにくい調味料を手に入れてみたり、
「蒸したあと、焼いて、さらに揚げる」
みたいに、手をかけてみたりする。
ライティングも、
変な心理技法を駆使してみたり、
ふだん使っていないような言葉を
オンパレードさせてみたりする。
人間関係も、
「こっちを立てると、こっちが立たない」とか、
「話を進めるために、まずはこっちに根回しして、
次が同じタイミングで彼と彼。。。」
みたいに、複雑化してゆく。
お金も、ファイナンシャルの知識を学んだり、
色んな口座に分けたり、様々な投資案件に興味を持つ。
結果として、
「ややこしいったら、ありゃしない!!」
という状態に陥る。
まぁ、大変だよね。
そして。
「あー、なんか、やりすぎだわ俺」
「もっと、シンプルに、単純に。
それでいいんじゃない?」
と、アホな私に目が覚めるステージがやってくる。
それが、ここで言う
【 素 】
の段階。
現時点では、
株は、基本、自分で作り上げた
ひとつの判断指標しか使っていない。
料理も、こだわるのは下処理と火加減くらい。
材料も調味料も、なんでもいい。
塩味とかが一番いい。
ライティングも、思ったことを書いている。
あんまりこねくり回すと、ワケわかんないし。
人間関係も、
「大切な人を大切にする」
だけだし、お金も、株トレードと普段のお仕事を
一生懸命やるだけだ。
もちろん、今ならべたどのジャンルにおいても
「マスターしたぜ!」
なんて、おこがましく考えていないので、
これからさらに磨きをかけていく所存。
だからあくまで、現時点の話、ね。
で。
個人的に大切だと思うのは、
すさまじい無駄をしている
【 飾 】
のステージ。
このステージを通過しない限り、
少なくとも私は成長できない。
「無」から、スマートに自分の理想に
行きつければいいのだけれど、
どうやら、ワタシには、それは無理らしい。
なにせ、カッコつけたいからね(笑)
「スタートして、ゴテゴテ行き過ぎて、シンプルに還る」
これが大切なんじゃないかな?と思う。
ファッションとかにしても
「ヘアースタイルにこだわりまくる中二時代」
「なんか間違った方向にいく時代」
みたいのを経て、今はシンプルすぎる状態になった。
(仲間には、もう少しオシャレしろと注意されている。笑)
モノを持つということにしても、
いろんなガラクタを身の回りに置きまくって、
使わないようなモノばかりで
部屋が埋め尽くされている時代もあった。
でも。
その「やりすぎ」「いきすぎ」「盛りすぎ」の
【 飾 】
のステージを経て、そこを体験しているからこそ
【 素 】
のなんたるかが、分かる気がする。
「ワタシを!!
私を!!
Watashiを見てーーーーっ!!!」
という承認欲求のカタマリも、
それを経ないと自分の使命が分からないような気もする。
(こちらの承認欲求は、いまだ根強いですけどなにか?笑)
「飾」、あってこその「素」。
「飾」を体験して、はじめて「無」を離れる。
そんな風に思うんだよね。
まぁ、おそらく、株も料理もライティングも、
また「出会い直し」みたいなことが起きたら、
あらためて
「飾」
のステージになることもあるだろう。
きっとそれは、螺旋階段のように成長していくのだろうから。
とはいえ、
【 無・飾・素 】
を知っているのだから、
無駄やカッコ悪さをおそれずに、
何かを習得していけるような気もする。
そして。
年を重ねるごとに
「生きる」
ということそのものにも、
「素」で向き合えられるようになれたらいいな、と思う。
あなたは、どのような
「飾」
「素」
を体現していますか?
ではでは。