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学びに逃げない。

今日は、我ながら自分にもダメージがくるほど
ちょっと厳しいお話。
 
 
さて。
 
 
「私、今まで色んなことを学んできたんですけれど、
 なぜか収入も増えないし、
 周りにいる人も、レベルの低い人ばっかりで」
 
 
と、ときおり、そんな愚痴なのか相談なのか
良く分からないようなことを聞くことがある。
 
もちろん、言い方は人によって様々なんだけれど
言いたい事は似通っているような感じだ。
 
 
また、言葉にはダイレクトに出さなかったとしても
同じような思いを抱いているんだろうなー、
と思えるような人も、何人かはいる。
 
 
たしかに、貴重な時間や労力やお金をかけて
一生懸命学んできたことは活用したいだろうし、
 
「これだけ学んできた私と、
 何も学んできていないあの人が同じなワケ!?」
 
と、文句を言いたくなる気持ちも
わからんではない。
 
 
 
で。
 
そんなセリフを聞くたびに、
自戒の意味も込めて思い出す言葉があるんだよね。
 
 
それは、以前私が一緒に仕事をさせてもらっていた
社長が常に自分に言い聞かせていた言葉だ。
 
 
その言葉とは、
 
「学びに逃げない」 
 
というもの。
 
 
 
「学び」というと、普通は努力して
時間も労力もお金もかけてやるものだから、
「逃げ」とは真逆のエネルギーが必要そうじゃない?
 
 
でも、その社長は言うんだよね。
 
 
「何かを学んでいる間は、
 自分が努力をしているような気持ちになるし、
 レベルが上がっている気にもなる。
 
 でも、それは幻想だ。
 
 ビジネス的には一円のお金にもなっていないし、
 自分の人生が前進しているわけでもない。
 
 現実の世界で動いていかなければ
 結局、何も変わりはしないんだ」
 
 
ってね。
 
 
 
もともとその社長は、めっちゃ頭もいいし
努力もする人だ。
 
自分の会社をゼロから立ち上げて、
今では相当影響力の大きな会社に成長させている。
 
 
しかし、その過程では、
売上げがあがらずに、どうすればいいのか
分からなくなった時期もあったそうだ。
 
 
その時に、ついつい彼がやりたくなるのは、
 
「自分がまだ知らない事があるからダメなんだ」
 
と、新しい知識の獲得に動きだそうとすること
だったのだそうだ。
 
 
 
でも、
 
どんなに学んでも、その学びが現実化するまでは、
単なる「インプット」でしかない。
 
 
そんな「インプットの誘惑」に打ち勝たない限りは
現実はちっとも好転しない、ということを
その社長は体験上、身にしみていたんだろうね。
 
 
 
「学びに逃げない」。
 
 
ということを肝に銘じて、実行し続けたがゆえに、
今ではその社長は、大いなるリーダーになれているわけだ。
 
 
 
いやね。
 
 
学ぶことは、とても大事だと思うよ。
 
それによって、人生は大きく変化するということも
重々理解しているつもりだ。
 
 
しかし、それが「学び」とか「体験」というレベルのうちは
残念ながら人生は変わらない。
 
 
その学びが、他の人から
 
「お金を払ってでも手に入れたい」
 
と認識されるレベルのアウトプットにならなければ
ビジネスにはならないし、
 
その学びが、他の人に心から感謝・感動されたり
他の人を実際に助けられるレベルに達していなければ
その学びは「そこまで」ということになる。
 
 
 
厳しい現実をつきつけるようだけど、
 
他の人が喜んで対価を支払ったり、
感動で胸が一杯になって受け取るアウトプットにならない限り、
 
それは単なる頭でっかちのインプットであり、
趣味であり、マスターベーションであるという見方もできる。
 
(もちろん、この言葉は私自身にも
 跳ね返って、深く突き刺さってくるんだけれどね)
 
 
 
 
「腹が減っては、いくさはできぬ」
 
というのも真実の一端かもしれないけれど、
だからといって、食べてばっかり、インプットしてばっかりでも
現実世界の「いくさ」は、前に進むことはないんだろうね。
 
 
食べてばっかりで「いくさ」に出ない人が、
何も食べずに、その人自身の「いくさ」を戦っている人を笑う。
 
 
それは、あまり美しい姿とは言えない気がする。
 
 
 
学ぶのは大事、体験するのは大事。
 
 
でもそこで、自分が
 
「なにかスゴイ人になった」
 
「他の人とは違う」
 
なんて思うのは、傲慢以外の何ものでもないと思うんだけど、
ちょっと言いすぎ?
 
 
 
今、華々しく活躍している人と話をしていると、
 
「え?そんなことも知っているの?」
 
「そんな体験もしているんだ?」
 
「それなら、その学びとか体験も
 充分ビジネスになったり、人に喜ばれたりするんじゃない?」
 
なんて思える人が、圧倒的に多い。
 
 
 
でも、活躍している人たちは口をそろえて
 
「今、私が提供できて、
 みんなに受け入れられているのはコレだから」
 
と、今まで学んできたことの1割とか2割とかしか出さない。
 
 
活躍している人、活躍出来ている人たちは
頭でっかちとか、体験オタクは、
何の意味もないということを、知っているんだろうね。
 
 
 
さてさて。
 
 
 
今回の話は、別に誰かを批判したくて書いたんじゃない。
 
完全に、自戒を込めて書いている感じなんだよね。
 
 
ほら、だって現時点では、
日々書いている私の記事だって、
99%マスターベーションなワケだし(笑)
 
 
 
ビジネスにならないと価値がない、とか
人に喜ばれてナンボだ、
 
なんていう決めつけも心が狭いと思うし
人生には、様々な価値がある。
 
 
 
でも、その上で、
 
「こんなに学んでいるのに
 ちっとも豊かになれない」
 
「なんでこんなレベルの人たちしかいないの?」
 
なんていうのは、お門違いも、はなはだしいなぁ、
なんて思う今日この頃。
 
 
 
 
いやぁ、もう今日の話、
書いてて、バッサバッサ自分自身を斬っている感じやわ。
 
 
反省しますです。ハイ(笑)
 
 
ではでは。
 

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