ど真ん中すぎるテーマだけれど、
質問されたので、答えてみることにする。
リーダー。
まぁ、おかげさまで今までに様々なタイプの
リーダーにお会いすることができている。
グイグイ引っ張るリーダー。
縁の下の力持ち的リーダー。
アイドル的なリーダー。
なんとなくうまくいくリーダー。
私がまだ若い頃は、
「リーダーよりも、
そこに集まっているメンバーが大切だろ?」
「それよりも、環境とか経済力とか
その他もろもろで、なんとかなるのでは?」
とか思っていたけれど、とんでもない!!
どんな組織でもプロジェクトでも、
どんな人がリーダーなのかで、完全に未来は変わる。
最高のメンバーがそろっていても
リーダーがアカンかったらポシャるし、
リーダー(と周りの数人)がしっかりしていれば、
どんな難関も、なんとかなってしまう。
今は、そんな風に思う。
で、
「じゃあ、リーダーとは?」
ってことなんだけれど、
まぁ、ひとことで言えば、
「人望と展望のある人」
と言えるように思う。
もう少し言葉を加えていいのであれば、
「絶望を人望に、願望を展望に昇華した人」
という感じかな?
そう。
リーダーは、人望がないと難しい。
それは「人気」とは少し違っていて、
「なんかよく分からんし、
損得で言うと割り切れないのだけれど、
そばにいたい」
というような感覚を持たせてくれる人。
「この人、やさしいから」
「この人のそばにいると、得だから」
「この人、有名だから」
「この人、かっこいい(かわいい)から」
とかそういうのではなく、
「なんなんだ?なんなんだこの人は?
でも惹かれる!」
みたいな?
で。
それは、そのリーダーに、
巨大な絶望を乗り越えてきた
背景があることがめっちゃ多いんだよね。
自分が負ってきた深い絶望を踏まえて、
「人を大切にしよう。。。人を。」
という、強い強い意思、
覚悟とも言える思念がある人が
やはり人望を手に入れているように思う。
「昔、わたしは~~~~で~~」
とか、過去の自分の辛かった話を
しているかどうかは関係ない。
てか、そんなことを自分から話している人は、
まだ絶望を昇華していない場合が多い気もする。
その人のそばに、損得を度外視した人が
どれだけいるか?
それだけが、人望のすべてだと思う。
もう一つ。それは展望。
基本、人にはたくさんの願望がある。
あれが欲しい、これが欲しい。という欲望。
こうしてやる!という野望。
世の中がこうなればいい。という大望。
それらはすべて悪いわけじゃないけれど、
それらをそのままにせず、
「じゃあ、こうしてゆこう」
という道筋を示せるのがリーダーだと思う。
もちろん、リーダーだけの力じゃなくて
自分の周りにいる参謀のような存在の
力も借りてもいいのだけれど、
抽象論で終わらせずに、
次のステップを具体的に示す力を
リーダーは持っていてしかるべしと思う。
今まで見てきた「自称リーダー」の中には、
「こうなると、お金持ちになるよ」と
欲望を煽った人もいたし、
「この組織が広がったら、もっとすごいことに!」と
野望を見せた人もいた。
また、
「世界をこうしたい!
地球をこうしたい!」
と、大望をのたまわった人もいた。
全員が人によっては魅力的なんだろうし、
それに付いていく人は、それでいいと思う。
、、、のだけれど、個人的には
それら欲望、野望、大望は、すべからく
「単なる願望」のように思う。
低俗だろうが、高尚だろうが、ね。
なので、
「そのために今やること」
を、たった一人になっても継続する
「責任を宿した展望」
に昇華した人こそが、やはり素敵だな、と思うんだ。
さてさて。
どんな人が「リーダーでござい」と
言ってもいいと思う。
また、
「リーダーとか、どうでもいいし」
と考えるのも、それも素敵な生き方だ。
その上で、
もう、完全に好みの話で、私は
絶望を絶望にしたままで、
「わたし、かわいそうでしょ?」
「こんなに辛かったんだ」
と被害者ぶったりもせず、
グッと押し黙ったまま人を大切にする覚悟に昇華し、
それが自然と「人望」となっている人が好きだ。
そして、
「これが欲しい!あれも欲しい!」
それもいい。
「世のため人のため!」
それだっていい。
腹から湧き出る我欲を煽ったり、
あるいは自分が天からの遣いかなんか
みたいに高尚ぶっても、それぞれだ。
しかし、その上で。
「でだ。こうしよう」
と、その願望を展望に昇華して、
成功しても失敗しても責任を貫く人が好きだ。
リーダーとは、
「絶望を人望に、願望を展望に昇華した人」。
そんな風に思うのでありんす。
いち意見として。
ではでは。