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現実はクイズじゃない。

「それで正解!」と教えてはくれない。
 
 
「自分が今やっていることは、
 本当に将来につながっているのだろうか?」
 
「これで、本当に合っているの?」
 
なんて、自分の行動に自信が持てなくなることって
あるよね?
 
 
未来が完全に分かる人なんていないし、
自信ありそうに見える人だって、
初めてチャレンジすることに関しては
不安に思うこともたくさんあるのが、むしろ当然だ。
 
 
だから
 
「完全に自信が持てるまで、実行するのはやめておこう」
 
なんて言っていたら、いつまで経っても
何もできなくなってしまう。
 
 
 
先日、全然違う場所で、二人の男性から
このに関連する話を聞いた。
 
 
一人は会社でお勤めになっている人、
 
そしてもう一人は独立してコンサルタントとして
活躍されている人。
 
 
二人が活躍している環境は違うし、
その二人には互いの面識はない。
 
 
ただ、二人が私に話してくれたことがリンクして、
 
「ああ、本当にその通りだな」
 
と思ったことがあったので、
今回はそれをシェアするね。
 
 
 
さてさて。
 
 
会社で勤めている人の方は、私に
こんな話をしてくれた。
 
 
「イグさん、ぼくは以前自己啓発オタクで、
 いろんな本を読んだりセミナーに出たりしてました。
 
 そして、自分の現状を変えようと
 色々、もがいていたんですけれど、ある時気がついたんです」
 
 
「それは、色んな現実に直面した時、ぼくの判断基準が
 
 “成功本とかセミナーで学んだとおりにできているか?”
 
 という風になってしまっている、ということに」
 
 
「ボクは、成功本とかセミナーどおりにできていたらマル。
 そうじゃなかったらバツ、と
 自分にマルバツをつけていたんです」
 
 
「それに気がついて、そうすることをやめてからの方が
 気が楽になって、むしろうまく行くようになりました(笑)」
 
 
 
また、コンサルタントの方は、こんな話をしてくれた。
 
 
「イグさん、正解なんてどこにも書いてないんだな、
 と、コンサルタントやっていると痛感しますわ。
 
 答えは、どんな本にも、テキストにもない。
 ましてや、自分の頭の中にもない。
 
 答えは、いつも、目の前の現実の中にあるんですよ」
 
 
 
 
この二人は、まるで違う経験の中から、私に話をしてくれた。
 
でも、二人とも、自分が骨の髄から体感したことを
教えてくれたということは、疑いようがない。
 
 
そして私には、二人が話してくれたことが
本質的には同様の真理を教えてくれているように思えるんだけれど
どうだろう?
 
 
 
 
たぶん、どんな人のどんな現実でも、
 
「100%まったく同じシチュエーション」
 
というものは、存在しない。
 
 
体験している本人も違うし、諸条件も違う。
 
 
その中で、過去のマニュアルに「絶対の正解」を
見つけようとするのは、非常に無理があるのかもしれない。
 
 
もちろん、先人たちが築いてくれた
大いなる叡智を拝借するのはとても大切な事だし、
どんな場合もゆるぐことのない大原則みたいなものはあるだろう。
 
 
でも、最終的に目の前に起こっている現実に対峙するのは自分で、
その中で無限に選択できる行動から
 
「絶対の正解」「100%の正解」
 
を導き出すのなんて、本当に困難だろう。
 
 
ましてや、誰かの成功体験やマニュアルで
マルバツをつけたりはできないだろうし、
 
無限の可能性から紡ぎだされ、現出した現実に
1ミリもズレなく当てはまるマニュアルもない。
 
自分自信の経験や、蓄積した知識も大切だけれど、
いつだって、未来は初体験のことばかりだろう。
 
 
過去からの蓄積から「正解」を探すことも大事かもしれないけれど、
今、目の前に起こっている現実に目を向けることの方に
比重を置いた方が良さそうだと思うけれど、どうだろう?
 
 
 
そして、
 
 
当たり前の話だけれど、
 
現実に行動した直後は、現実は
 
 
「ピンポーン!ハイ、その行動正解です!」
 
 
みたいには、教えてくれない。
クイズじゃないんだから(笑)
 
 
 
その行動が良かったのか、正しかったのかは
後になってからしかわからない。
 
それも、ほとんどの場合、
すべてが終わってからしかわからない。
 
(そもそも、何が「良い」「正しい」のかも
 曖昧なまま終わることも多いもんだ)
 
 
 
 
だから。
 
 
「これって、本当に正しいのかな?」
 
と悶々として、安心材料を見つけるためだけに
マニュアルをあさったり、
自分の行動を肯定してくれる人を探してさまよったり、
マルバツを自分につけることは、
ほとほどにしておいた方が良いようにも思う。
 
 
もちろん、
 
よい結果を導き出すために努力したり、
頼れる仲間をみつけたり、
過去からの反省を活かしたりするのは素晴らしい。
 
 
でも、そればっかりやっていても、
やっぱり現実は変わって行かないのも事実だ。
 
 
本、マニュアル、先人の知恵、アドバイス。
そして自分の頭。
 
 
それを全部投げ出して、目の前の現実にフォーカスする。
 
 
そして、その時に出来る「自分のベスト」を尽くした後は
どんな結果であれ受け入れる。
 
 
そんなスタンスだと、良いのかもしれないよね。
 
 
おそらく「正解」なんて、わからない。
 
「本当の正解」なんて、実は
この世から旅立つまで(というか、旅立っても)わからんわ。
 
 
マルバツを捨てて、やれることをやる。
 
 
そんな人が歩いて来た道が、
結果として他の人から見た「正解」になるのかもしれないよね。
 
 
あなたには、今回の話は
どんな風に感じられましたか?
 
 
ではでは。
 

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