「本当の自分って、なんなんだろう?」
「今の自分じゃない、新しい自分に出会いたい!」
そんな風に言いながら、
色々とセミナーに行ったり、旅に行ったりする
「自分さがしの旅」
ってのが、むかしむかし流行ったよね?
今のパッとしない自分を好きになれなくて、
「本当は、もっと輝かしくて
イキイキしている自分が、
きっと、どこかにいるはず」
と、期待に胸を躍らせて、
お金をかけて色々と体験してみる。
それはそれで楽しいし、それで本人が望む
「新しい自分」とやらに出会える事もあるだろうから、
そんな生き方もアリだと思う。
私自身、他の人から見たら
今でもフワフワ「自分さがし」しているように
見えるだろうしね(笑)
ただ、可能性としては
「自分さがしの旅」を続けても、
なかなか「本当の自分」とやらには
出会えないのが、キビしい現実じゃなかろうか?
まぁ、少なくとも私は今のところ
「本当の自分」ってやつが、全然わからない。
(探し方が甘いのかもしれんが)
私は基本的に結果重視の人なので、
「自分さがしって、
見つかるまで、けっこう時間かかるなー、
もっと無駄がない方法って、ないん?」
なんて思ってしまう。
そこで思いついたのが、タイトルに書いた
「自分こわしの旅」
なんだよね。
「本当の自分」とやらは全然わからないんだけれど、
少なくとも私たちは、
「今の自分」
っていうものは持っている。
それは、
「コレは、こうであるべき」
「コレは、常識だよね」
「アレをやるなんて、信じられない」
「ソレは、ありえないでしょう?」
という、
「自分が当たり前だと思っていること」
で構成された存在。
ちょっと意識してみると、
なかなか手ごわいほどに、かたくなに
しがみついて離れないようになっていたりするんだよね。
「自分こわしの旅」では、
そんなアレコレを、意識して破壊してゆくわけだ。
たとえば男性ならハイヒールを履いてみてもいいし、
女性なら一人で牛丼屋に入ってみてもいい。
自分が今まで寄りつかなかった所に行ってみてもいいし、
読まなかったジャンルの本を読んでみてもいい。
さらに、自分とは全く違う経験をしている
人と会って、話を聞いてみたりするのも効果的だ。
この前、私が聞いた話では
「京都の老舗和菓子店の娘さんが
イスラムの国に住んでみた話」
とかは、「自分こわし」になった。
その娘さんが日本に戻ってきて思ったのは、
「日本は、お祈りの時間を気にしないで
郵便とか出せて便利」
とか思ったそうだ。
1日5回のお祈りで、
すべての機関がストップするらしいからね。
ああ、そっかー、日本って「便利」だわー。
全然、その便利さ、日常意識しないわー。
なんて思い知らされたね、その話は。
考えてみればイスラム教の人々からすれば、
私の方が「非常識」なのであって、
「え!?1日に1回もお祈りしないの?
それでよく平気だね?アンタ大丈夫??」
と、相手の価値観を崩壊させるおそれすらあるわけだ。
いかに自分が「自分のまわりだけの視野」で
生きているかを痛感したりするよね。
「自分こわしの旅」は、
「自分さがしの旅」と同じように、
今までとは違うことをやってみたりもする。
でも、主眼に置くのは、
「ここに“本当の自分”は、いるのかしら?」
という事ではなく、あくまで
「いつもの自分の価値観の壁・枠をぶっ壊す」
という事。
「自分さがし」だと、みつからなかったら
「あーあ、ここにも“本当の自分”は
いなかったな。。。」
とがっかりすることもあるだろうけれど、
「自分こわし」だと、成功率は100%に近い。
だって、程度の差はあるだろうけれど、
今までの自分の価値観とは違うものに触れれば、
必ず何かしらは
「こわされる」
からね。
そして、今までとは違った価値観に壊された壁は、
またひとつ広い視野を提供してくれるわけで、
結果重視のワタクシとしては、その
「無駄のなさ」
に、心からシビれるわけなんだよね(笑)
いろんなアプローチがあるんだろうけれど、
いつ見つかるかわからない
「本当の自分」を見つけるという方法以外にも、
こんな方法、こんな視点も試してみても面白いかも
しれないよね。
ではでは。
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