スポンサーリンク

心の複雑骨折。

先日、仲良くさせてもらっている沖縄の友達から
一通の質問メッセージが届いたのね。
 
 
その内容は?というと。
 
 
「イグさん、なんでゴルフの
 タイガー・ウッズさんは、勝てなくなったんですか?」
 
 
というものだった。
 
 
彼からの質問をそのまま引用すると、、、
 
 
—-
 
 
言うまでもなく、スキャンダルが報じられる前の
タイガー・ウッズは、ゴルフで最強、最高の選手として
評価されていたし、成績も群を抜いていました。
 
 
彼は、ゴルフで成功するための知識、精神力、技術を知っているし、
力をつけるために効果的な訓練法も知っているはずです。
 
それは、彼が活躍する前も後も、そして現在も同じだと思います。
 
 
なのになぜ、タイガー・ウッズは勝てなくなったのか?
 
 
かつて、あれだけ他の選手を圧倒していた力を発揮できないのか?
 
同じ知識、技術、メンタル、そして戦略、練習をしているのに、
なぜなんでしょうか?
 
 
—-
 
 
 
私なりの答えを書く前に、ひとこと。
 
 
「この質問文、めっちゃ分かりやすい!!」。
 
 
 
この短い一文だけを見ても、彼が相当頭が良いのが見て取れる。
 
 
あとで確認したら
 
「いや、質問は、私の完全オリジナルじゃないんですけれどね」
 
と言っていたけれど、それにしてもレベルが高いと思う。
 
 
 
 
そんな彼からの質問に、
できるかぎり誠意をもって答えたいと思う。
 
 
 
さて。
 
 
タイガー・ウッズさんに限らず、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで
大成功をおさめていた人物が、ある時を境に
とたんに衰退してしまう、ということはあるよね?
 
 
そして、その衰退からなかなか復活できないのはどうしてなのか?
 
その辺を考えてみて行きたいと思う。
 
 
 
 
彼から質問をもらって、いろいろ考えたんだけれど、
質問の対象が「タイガー・ウッズが」というところが
また鋭いところをついてくるなー、と思った。
 
 
 
というのは、
 
 
タイガー・ウッズさんがやっているのは「ゴルフ」。
 
 
  
これが、野球やサッカー、あるいはテニスなどの
 
「対戦相手と直接戦って競い合う」
 
というスポーツだったら、
 
 
「タイガー・ウッズさんの勝ちパターンを
 対戦相手に研究されつくしてしまった」
 
とか、
 
「タイガー・ウッズさんが勝っていた手法は
 古くなってしまった」
 
と言い切ることができるかもしれないんだけれど、
 
 
基本的には、ゴルフは個人競技。
 
 
もちろん対戦相手はいるけれど、
少なくとも、はた目には自分がいいプレーをするかどうかが
勝敗のカギになる。
 
 
「対戦相手の相性が悪かった」
 
とか、
 
「相手のやり方についていけなかった」
 
ということが、比較的、少ない分野のように思う。
 
 
 
ビジネスの分野や、あるいは芸人さんなんかでも、
 
 
「過去のやり方にとらわれて、
 現代のやり方についていけていない」
 
とか、
 
「競合に、完全に狙い撃ちされている」
 
 
なんていうことで衰退していくものもあるけれど、
タイガー・ウッズさんの主戦場であるゴルフは
そんな理由だけでは説明不足のように思うんだよね。
 
 
 
 
 
そんな中、うんうん唸って考えたのは、
 
 
「あ、たぶん、タイガー・ウッズさんは
 心を複雑骨折したんだな」
 
 
という考え。
 
 
 
 
ゴルフは(それほど詳しくないけれど)
身体の軸が安定して、中心の軸がきれいに動かないと
ベストショットは打てないだろう。
 
 
で、
 
 
あまり普段は意識しないかもしれないけれど、
肉体だけでなく、心にも「軸」っていうものがある、
(と、私は感じている)
 
 
 
 
ほら、
 
 
日本語の表現で
 
 
「心が折れる」
 
 
という言葉があるけれど、それって比喩的な表現じゃなくて
本当に「折れて」いるんだと思うんだよね。
 
 
その「心の骨折」は、
ちょっと「心の骨」にヒビが入ってしまった
という程度のモノもあるだろうし、
 
心への衝撃によっては
ポッキリ折れちゃうこともあるだろう。
 
 
 
そして、見た目には分からないんだけれど、
その「心の骨折」が治るには時間が必要で、
 
その「骨折」が治るまでは、
なかなか以前のようには本領が発揮できない。
 
 
そんなようなものだと思う。
 
 
 
 
 
そして。
 
 
完全に想像の域を出ないけれど、
タイガー・ウッズさんがスキャンダルで受けた心のダメージは
すさまじいまでの
 
 
「心の複雑骨折」
 
 
だったんじゃないかな?
 
 
その複雑骨折は、適切な処置をしなければ、
「心の軸」は、まっすぐじゃないまま、
変な形でくっついてしまう。
 
 
完治したと思っていた心の傷が、実は曲がったままで、
 
そのままスイングしても、以前のようには
思った方向にボールをコントロールできない。
 
 
そんな感じなんじゃないかな?
 
なんて思ったんだよね。
 
 
 
 
 
もちろん、
 
 
このタイガー・ウッズさんの話は、私の
想像の域を出ない。
 
 
ただ、完全に空想の産物か?というと、
そういうわけでもない。
 
 
私の場合は、基本的に完全個人プレーという世界で
株式トレードの世界で、この
 
「心の骨折」
 
を味わっている。
 
 
 
トレード上で大きな損失を被ったり、
 
プライベートで大きなショッキングな事があったりすると、
 
 
「心が折れる」
 
 
状態になる。
 
 
 
すると、
 
今までは普通に判断できていた株式の取引が、
重要な場面に限って裏目に出たりする。
 
 
「新しいことを取り入れないと!」
 
 
と、あせればあせるほど、ドツボにハマる。
 
 
かといって、今まで通りやろうとすると
今度は、そっちが裏目に出る。
 
 
 
そんな負のスパイラルに入ってしまうことがあるんだよね。
 
 
 
そう言う時は、もう取引する資金を最小限にして、
コツコツと「心の骨折」が治るまで
模索するしかない。
 
 
 
 
 
さて。
 
 
 
タイガー・ウッズさんについては、それほど多くを知らないし、
彼の精神状態は、凡人の私には理解の範疇を超えているだろう。
 
 
だとしても、
 
 
目に見えない「心の複雑骨折」が、
多少は影響しているんじゃないのかな?なんて思う次第。
 
 
 
タイガー・ウッズさんに限らず、色んな人が
 
「心の骨折」「心の複雑骨折」
 
を味わうことがあるだろう。
 
 
そういう時は、くさらずに模索を続けるしかないように思う。
 
 
それが、「心の骨折」を治療する、唯一の方法だろうから。
 
 
 
そして、一度骨折したところは、強くなるという一面もある。
 
これも、肉体の骨折に限らず、
メンタル、心の骨折に関しても同じだろう。
 
 
そう思って、今できることをやるのが
最良の方法なんだろうね。
 
 
彼が、また一躍脚光を浴びるような
素晴らしい選手として復活してくれることを願って。
 
 
私も、いろいろがんばりまーす。
 
 
 
ではでは。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク