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海より深い?「に」と「は」の違い。

最近、ありがたいことに、
色んな人が相談を持ちかけてくれる。
 
そのおかげで、たぶん話の聞き方が訓練され、
上達し、またさらに相談ごとが増える、
というサイクルに入っているのだと思う。
 
嬉しい限りでございますわ。
 
 
で、
 
いろんな相談を受けているうちに、
人の話を聞くコツというか、ツボというか、
 
「こうやって聞くと良い」
 
「こう聞いちゃダメ」
 
みたいなポイントを、実践の中で
いくつか発見することが出来ている。
 
今回は、そのポイントのひとつを
シェアしたいと思う。
 
 
さてさて。
 
 
今回シェアするのは、非常に細かい部分だけれど、
その違いを実感している言葉の使い方。
 
それは、
「本当に?」「本当は?」の違い。
 
たった「に」と「は」の違いだけれど、
その違いは、大きい。
 
 
 
例を出して説明すると。
 
 
たとえば誰かが話をしている時、
本心を語っていないように感じた時。
 
 
具体的には、他にやりたいことが
ありそうな雰囲気なのに、
 
「私なんかには、今の仕事くらいが
 身の丈に合っているんですよ、きっと」
 
なんて言った人がいるとする。
 
 
その時に、相手の本心を聞きたいと思って
質問をするんだけれど、この時に
 
「本当に?」
 
と聞くと、あまりうまくいかないことが多かった。
 
 
「本当に?」と聞くと、相手がギュッと心を閉ざして、
無理やりにでも、
 
「ええ!本当ですとも!」
 
みたいになるケースが多い。
 
 
もちろん、「本当に?」と聞いても
「いえ・・・実は・・・」と本心を話してくれることもあった。
 
が、圧倒的に心を開いてくれやすい聞き方は、
 
「本当は?」
 
と聞く方。
 
 
「本当は?」と聞くと、相手がそのまま
「本当は・・・」と言葉を繰り返し、
 
「本当は、実は違うんです」
 
と、言葉を続けることが多かった。
 
 
たぶん、「本当に?」と聞くと、相手は
脳内でそのまま「本当に・・・」と言葉を繋いでしまい、
 
「ええ、本当にそうです」
 
みたいに意地を張りやすくなってしまうのかもしれない。
 
 
 
また「本当に?」は、せっかく決めた良い判断を
鈍らせてしまうという効果もあるらしい。
 
「私は、明日から早起きをします!」
 
「今日からダイエットを始めるぞ!」
 
なんて時に「本当に?」と聞くと、
出来なかった時の言い訳を探しだす。
 
 
さらに、シチュエーションにもよるんだけれど、
何かやりたいことを後押しする時も、
「本当に?」よりも「本当は?」の方が効果的な事が多い。
 
 
たとえば、
 
「私は稼げる人になるぞ!」
 
と頑張ろうとしている人に、
 
「本当に?」と聞くと、その人のパワーが縮小する。
 
 
「え?・・・うん、まぁ、稼げる人になれたらいいな、みたいな・・・」
 
なんて感じになる。
 
 
そこで「本当は?」と聞くと、
さらにその人によって大切な、大きなものが出てくる時もある。
 
「本当は?」
 
「本当は・・・稼ぐということよりも、
 自信に満ち溢れていて、家族を幸せにしている自分に
 なりたいですね」
 
みたいな感じ。
 
 
 
もちろん、いつもうまく行くわけではないし、
シチュエーションによっては「本当に?」の方が
効果的な時もあるだろう。
 
 
でもまぁ、個人的原則は
 
「本当に?」よりも
「本当は?」を使うようにしている。
 
 
とっても細かい、たった1文字の差だけれど、
どうやら相手の脳内にポジティブな変化をもたらすものと
そうではないものがあるみたいだね。
 
 
こんな、ちょっとしたポイントってのは、
周囲にものすごくあふれているんだろうね。
 
センスのある人は、それを全く意識せずに
使いこなしているんだろうけれど、
凡人である私としては、せっせと
 
「ポイント集め」
 
にいそしむわけですわ(笑)
 
 
参考になったら嬉しいです。
 
ではでは。
 

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