男:「なんか、疲れた。。。」
女:「え!?憑かれたの?大変!」
男:「まぁね、なんか体がダルくって」
女:「そりゃそうでしょう。で、観てもらったの?」
男:「いや、それほど大げさじゃないから、
診てもらってないよ」
女:「でも、もしかしたら、すごい霊かもしれないし」
男:「まさか。よくある例だよ」
女:「で、他にはどんな症状なの?」
男:「ええと、仕事が手につかないっていうか、、、」
女:「ええ!憑かれたのに、憑かないの?」
男:「そうだよ、疲れているから、つかないんだよ」
女:「なんだか、よく分からない」
男:「そうかな?」
女:「で、それはいつからなの?」
男:「最近、毎日のように上司が文句ばかりでね。
上司に付き合うと、とっても疲れるんだ」
女:「ああ、わたし、何か勘違いしていたわ」
男:「そうなの?」
女:「ええ。わたし、てっきりあなたが
憑かれているんだと思っていたけれど、違うのね」
男:「え?」
女:「突き合ってて、あなたが最後に突かれた、
そういう話なのね」
男:「え、うん。そうそう。
仕事帰りの飲み屋とかで付き合ってると、ホント疲れる」
女:「ずいぶんシュールな場所で突き合ってるね」
男:「そうかな?」
女:「で、アザとか残ってないの?」
男:「なんで!?」
女:「でも突き合っているってことは、
上司も痛いんだろうけれど、あなたも痛いんでしょ?」
男:「まぁ、居たいんじゃないかな。俺も」
女:「本当に、あなたは我慢強いのね。ステキ!」
男:「ありがとう(てへへ)」
男:「話を聞いてもらって疲れも吹き飛んだよ」
女:「あれ?やっぱり憑かれてたの?」
男:「??。うん。でもおかげでスッキリした
君には、本当に疲れをとる力があるね」
女:「憑かれをとる?わたしには、祓えないよ」
男:「え?ああ、僕が払うから大丈夫」
女:「自己完結ってこと?」
男:「いや、そういうわけでもないんだけれど」
男:「今日は、どうもありがとう」
女:「こちらこそ。でもあまり無理しないでね」
男:「バイバイ」
女:「またね」
男:「ああー、彼女と話していると、
すごく分かり合えている気がするなー」
女:「今日も、彼と接近できて、よかった☆」
めでたしめでたし。