たまに(でもないけど)
ビジネスがらみの相談を受けることがあるのね。
その時に
「そう言えば、この話は
相当多くの人にお伝えしているな」
という話があるので、
今回はそれをシェアしようと思う。
ビジネスに精通している人にとっては
当たり前の事かもしれないけれど、そんな方々は
復習のつもりで読んでいただけると幸いです。
さてさて。
どんなお仕事でも、提供する商品やサービスを
複数持っていることの方が多いよね?
サンプルみたいなものを用意している場合もあるだろうし、
「お試し体験」みたいなものもあるだろう。
そして、気にいってもらえたら
本サービスで正規料金を支払ってもらい、
そこからさらに高品質、高額な商品を
ラインナップしていることもあるだろう。
さて、ここで問題。
サンプル、料金の安いもの、
スタンダードなもの、
高額の商品。
そのうち、最も力をいれて
提供するのが、ビジネス上、理にかなっているでしょうか?
もちろん、
「どの商品も全力でお届けする」
というのが正解なんだけれど、
その中で、あえて力を注ぎこむとしたら、
どのレベルの商品やサービスか?
これは、もう即答レベルで
「サンプル」
「料金の安いもの」
であるのは、間違いない。
なぜならば、
「最初の商品がダメだったら、
もう、お客様はあなたの商品を買う事はなくなるから」
という、ものすごく単純な理由なんだよね。
レストランで食べるフルコースは
「コース全体の満足度を決定づけるから、
一番最後のデザートに力を注ごう」
みたいな考え方もある。
ただ、その考え方には、
「お客様は、フルコースを全部食べる」
という前提があるからだ。
もし、
「フルコースを頼まれても、
お客さんは不満足になったら
そこまでの料金を払って出て行ってしまう」
ということだったら、
最初に全力を注いで、その後もがんばるという方向になるだろう。
「お客さんは最初の商品で購入を決定するから
はじめに力を注ぎこんだ方が良い」
という話は、読むと
「そんなの、当たり前じゃないの?」
と思う人も多いと思う。
ただ、実際に自分のビジネスを構築していると、
「最初にこんなにサービスしちゃったら
後の商品で“しりすぼみ”になっちゃわないかな?」
「最初の商品で、こんなに原価ギリギリだったら、
高額商品では、赤字になっちゃうんじゃないの?」
なんて不安に駆られて、
「良いものを、あとに取っておく」
「全体のバランスを考えて商品構成してゆく」
という方針を取ってしまう人も多い。
自分のビジネスの全体像を、きちんと把握している人ほど
「バランス」を重視する事も多いんだけれど、
そこは、バランス崩しちゃった方が、むしろいい。
だって、お客様は
「商品の全体構成」
なんて考えて買う事は、まず絶対にないからね(笑)
よく相談を受けて、
「最初の商品に全力出すといいよん」
というと、
「え?大丈夫なんですか?」
「息切れしません?」
みたいに確認されることが多いんだよね。
大丈夫大丈夫。
少なくとも、ビジネス相談をしようという
真面目な人だったら、まず大丈夫。
その理由としては、大きくは以下の通り。
最初の商品やサービスで全力を出したあと、
はじめてお客さんは、あなたやあなたの会社、
あなたの商品と向き合う。
そこで、素晴らしい商品やサービスだったら
「あ、ここは素晴らしいな。安心だな」
と、あなたやあなたの会社、商品に
信頼感を寄せて、理解してくれるようになる。
もし、最初に
「全体の商品構成の中で、バランス良く」
と考えると、そもそもそんな信頼関係を構築できるところまで
関係が及ばない。
だから、まずは信頼構築の最初の一歩として
「低価格な商品に全力をつくす」
を心がけるといい。
また、そんな真面目な人だったら、
自分の商品やサービスを、徹底的にみがく。
たいていは、順番として
「サンプル」
「安い商品」
をはじめに作る場合が多いだろうから、
そこで全力を出してしまったら、
「ヤバい!
これより高い商品は、もっと良いものにしなきゃ!」
と「自分で自分のお尻に火をつけて」
商品のクオリティを上げようとする。
もし、すでに高額商品を用意していた場合でも、
「これは、もっと磨ける!」
「もっと喜んでもらえる!」
と、磨きだすし、お客さんが増えれば増えるほど
ニーズのリサーチにもつながる。
だから、どうすればクオリティが上がり、
お客様が満足するかも見えてくるから大丈夫だ。
ま、クオリティを上げられることに気づいちゃうと、
それはそれで大変なんだけどね(笑)
ってなわけで。
最初がすべて!
前菜がすべて!
お試しがすべて!
自分でお仕事をやっている人はもちろん、
会社にお勤めの方も、信頼を得られるかは
最初の仕事のクオリティがすべて!!
「あとから、もっといいサービス提供できます」
「全体のバランスを考えて。。。」
なんて言ってないで、
「もっとも安い仕事、タダ働きの仕事に
魂を注ぎ込む!」
そんなことをやっていると、
新しい人々が、集まってくるかもしれないよね。
ま、大変だけど、
私自身はそんな人であれたらいいな、と思うし、
そんな人の応援をしていければな、なんて思います。
うお!
言ったからには、自分が実行しないとね(笑)
ではでは。