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ナナメから七夕。

今日は7月7日、七夕祭りだね。
 
 
織姫と彦星が1年に一度だけ会える
ロマンティックな夜。
 
みんなが笹の葉に願いの短冊をかけて
ささやかな幸せを祈る日。
 
 
そんな美しい日なんだから
何もナナメから読まなくてもいいじゃない?
とも思うんだけれど、思いついてしまったので
もうロマンティックが止まらない(笑)
 
 
さてさて。
 
七夕には諸説あるので、どの由来を取り上げるかで
ナナメ読みの仕方も変わるんだけれど、
やっぱり一番メジャーなやつを。
 
 
むかしむかしあるところに
織物に精を出す織姫がいたんだけれどお父さんが
「年頃なんだから結婚しなよYOU」
と彦星と結婚させたらラブラブすぎて織物しなくなったから
「やっぱり1年に1回だけしか会っちゃダメ」
とお父さんが二人の仲を引き裂きました。
 
そして二人が1年に一度逢える大切なデートの日に、
下界の人々は自分の欲望を書いた短冊を
二人にアピールするようになりました。
めでたしめでたし。
 
 
という、伝統あるならわしです。
 
 
もう、まとめるだけで突っ込みどころ満載です(笑)
 
 
まず、織姫のお父さん、勝手すぎるだろ?
 
「年頃の娘なのに、化粧もしないで織物を織ってばかり。
 これは心配」
 
と、自分が相手を見つけてきたのに、
いざラブラブになると
 
「おい!なんで織物を織らないんだ?
 近頃の若者は、これだからイカン!」
 
と、強制的に出会えなくする。
 
 
ひどくね?
 
かわいそくね?
 
 
 
たとえるならば、勉強を頑張っていた子供に
 
「子供は元気に遊ばなくっちゃ!」
 
と言いつつ、子供が遊ぶようになったら
 
「ちゃんと勉強しなさい!」
 
と怒る親、的な。
 
 
もしくは、社会人として頑張って来た娘に
 
「そろそろ結婚しないの?」
 
と見合いをさせて、娘が相手を気にいって
交際が順調になったころに
 
「お前、恋愛にうつつを抜かしてないで、
 ちゃんとキャリアを積みなさい」
 
と、勝手に相手に破談を連絡しちゃう、的な。
 
 
親のエゴまるだし感が、たまらないよね。
 
 
 
 
さらに。
 
そんな親の無情な束縛にも耐え忍んで
1年に1度のデートを待ち望んでいる二人に
様々な願いごとをする下界の私たち。
 
 
もう、ロミオとジュリエットが
 
「ああ、あなたはどうしてジュリエットなんだ」
 
「あなたはどうしてロミオなの」
 
と、苦しい恋心をささやき合っている時に、
  
 
ピロロロローン♪
 
 
と二人の携帯が鳴り、
 
 
「あのー、お金持ちにしてくれまへんか?」
 
「受験合格させてくださいな」
 
「いいオトコにめぐり合わせてー」
 
「仕事がみつかりますように」
 
 
なんていう着信やメールが入りまくる的な
シチュエーション。
 
 
いくらなんでも、
ちょっとかわいそうじゃないの?
なんて思ったりもする。
 
 
 
でもさ。
 
 
考えてみると、こんな状態を
織姫も彦星も、もう何世紀もやっているんだよね?
 
 
いくら織姫のお父ちゃんが強くて怖くても、
あきらかに嫌だったら、二人で駆け落ちして
そんな境遇から逃げればいい。
 
そこまで行かなくても、
まがりなりにも二人だって神様なんだから、
もう少しマシな状態には持って行けるはずだ。
 
 
織姫がそんな状態をずっと嘆いているのに
状況を変えようとしない彦星。
 
リアルな世界だったら、織姫さん、
他の男子に気移りしちゃいまっせ?
 
 
 
ってことは。
 
織姫も彦星も、今の状況を愉しんでいるんか?
そうなのか?ええ?
 
なんて風に考えなおしたりもする。
 
 
 
でも、そうなのかもしれない。
 
 
二人が逢えるのは、たしかに1年に1度だけだ。
マグロ漁船漁師と、その妻よりも厳しい。
 
しかも、その1度のデートの時ですら、
下界の人々の願いごとに耳を傾けて、
じっくりと二人の時間を取っていられない。
 
 
でも、それは
 
「私のフィルター」で見ると、
「かわいそうじゃね?」と思えるだけで、
二人は充実しているのかもしれない。
 
 
織姫と彦星の二人は、
 
「1年に1度逢える。
 その間、互いのことを想い続けるのが
 夫婦として最高に長続きする秘訣だ」
 
と思っているかもしれない。
 
たしかに、現世で織姫と彦星以上に
長い夫婦生活をアツアツで過ごしている人は
存在しない。
 
もう、この二人に恋愛アドバイスできる人はいない。
実績が物語っている。
 
 
また、
 
 
「二人のデートをみんなに見てもらえる。
 ああ、これが私たちのステージ!
 ああ、これこそがエクスタシー!」
 
「ああ!彦星!」
 
「おお!織姫!」
 
ジャジャジャジャーーーン!!!
 
 
と思っているかもしれないし、
その合間にみんなの願いごとを聞くのは、
ステージが終わった後にファンレターを読むような
心境なのかもしれない。
 
 
 
うーむ。
 
 
私たちが織姫と彦星の姿から学ぶべきこと。
 
 
それは、もしかしたら
 
「自分だけのフィルターで
 誰かの幸せを計ろうとしない」
 
と言う事なのかもしれない。
 
 
お金持ちでも、不幸な人はいる。
 
身体の不自由な人でも、心は自由な人はたくさんいる。
 
毎日会っていてもケンカばかりの夫婦もいるし、
年に1度しか会えなくても、
想い続けられるパートナーもいる。
 
 
 
私なんかは、どうしても
 
「なんか、あんまり幸せに見えないんだけれど?」
 
とか、
 
「あんなふうになれたらいいなぁ」
 
なんて、勝手に人を見てしまっている部分がある。
 
 
でも、幸せの形は人それぞれだ。
 
私のフィルターで評価するなんて事が
それ自体間違っている。
 
 
ましてや、織姫と彦星は神様。
 
私とは別次元のステージでものを見て、
互いの想い人を愛しているのだろう。
 
 
「幸せは人それぞれ」
 
「幸せの形は、自分で見つければいい」
 
大きな愛の形、
二人なりの幸せの形、
 
織姫と彦星は、そんな大きなギフトを
プレゼントしてくれつつ、さらに
みんなの願いを叶えてくれようとしているのかもしれない。
 
 
いつまでも、
 
本当にいつまでも永遠に、
 
仲良くしてくれているといいよね。
 
 
 
さてさて。
 
あなたの「幸せの形」は、どんなものですか?
 
 
素敵な七夕をお過ごしください。
 
 
ではでは。
 

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