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風に立つ。

何かを初めてチャレンジする時って、
怖いよね。
 
また、勇気を振り絞ってチャレンジをし始めると、
なぜか知らないけれど、邪魔が入ったり、
足を引っ張ったりする人が現れたりで
なかなか順調に進まなかったりする。
 
 
あれって、何故なんだろう?
 
もう、ほっておいておくれよ!
 
 
なんて思っていたんだけれど、
どうやらそれって、自然界の原理原則には
沿っていることらしいぞ!?
 
と、いう事を最近知ったので、
それをちょっとシェアしたいと思う。
 
 
 
さてさて。
 
 
航空力学の初歩を学んでいる方には
 
「なにを今さら」
 
という話だと思うんだけれど、
私が、つい最近知った飛行機の原則。
 
 
それは、
 
「風に立つ」という原則。
 
 
 
どういう事か?と言うと、
 
飛行機が離陸するために必要な
浮きあがる力=揚力を
充分に受けるためには、
 
「向かい風」を翼に受ける必要があるんだそうだ。
 
 
まぁ、「追い風」でも飛び立つことは出来るんだけれど、
それだと、充分な揚力を得るためには
すさまじいエネルギーと、滑走路の長さが必要になる。
 
(くわしく知りたい人は、どうぞネットで調べてね!)
 
 
あえて向かい風をうけて飛び立つ方が、
実はエネルギーも、滑走距離も短くて済む。
 
 
なので、飛行場の滑走路は
その地域の向かい風を受けやすい方向に設計され、
その日の風向きによって走行方向を変える。
 
また、飛行機を短い艦体から離陸させる空母は、
向かい風の方向に舵を切り、
それでも風が足りない時は、自らが進んで
わざと向かい風を作る。
 
 
そして、飛び立つ飛行機は、
その機体の真正面から風を受ける。
 
 
これが「風に立つ」。
 
ということなのだそうだ。
 
 
 
これは、離陸するときだけに限らず
着陸する時も同じで、
 
限られた滑走路に、きれいに着陸するためには、
あえて「風に立つ」、というのが
航空力学の基本のキらしい。
 
 
 
と。
 
 
これが自然の原理原則なのだから。
 
 
私たちが何かを始める時、
あるいは決着をつける時には
自ら「向かい風」を選んだ方が、
早く、エネルギーを少なく飛び立てる。
 
ということになる。
 
 
 
「選ぶのならば、いばらの道を選べ!」
 
とは、良く言われることだけれど、
これは実は精神論の話なのではなく、
本質に則った効率論なのかもしれない。
 
 
まぁ、それだったら、
 
「いばらの道を選べ!」
 
なんて、もったいつけて言うんじゃなくて
 
 
「航空力学上、風に立つと効率的です!」
 
と教えていただきたいものだ(笑)
 
 
 
なので。
 
 
もし、あなたが今なにかにチャレンジをしていて
 
「なんで、こんなに邪魔ばかり入るのだろう?」
 
「足をひっぱられてばっかり!」
 
なんて思うのであれば、
あなたの進んでいる道は、どうやら間違いない。
 
 
あなたは、自らの本能レベルで
 
「風に立つ」ことが出来ているからだ。
 
 
もしかしたら、もっと楽な選択もできるのかもしれない。
 
もっと追い風を選ぶことも出来るのかもしれない。
 
 
でも、もしそれがスタートのタイミングだったり、
決着をつけるタイミングであるのだったら、
 
邪魔ばかりが入る「向かい風」が
ベストの立ち位置ということになる。
 
「追い風」を選んでいたら、
いつまで経ってもダラダラと長い滑走路を走り続け、
ついには、滑走路がなくなって海にボチャン、だからだ。
 
 
おめでとうございます(笑)
 
 
 
 
さらに、ここが大切だと思うんだけれど、
 
スタートする時と、決着をつける時だけは、
自ら立ち位置を決めることが出来る。
 
 
いつ始めてもいいし、
 
どこから始めてもいい。
 
誰と始めてもいいし、
 
どんな風にやってもいい。
 
 
これが、離陸して飛び立ってしまった後は、
そうはいかない。
 
 
目的地があるわけだし、
少なくとも「行きたい方向」ってのがある。
 
 
その旅路に、向かい風が吹いているのか、
追い風のままなのかは、まさに「風の向くまま」で
こちらがコントロールはできない。
 
 
ただ、スタートの時や決着の時だけは、
自ら立ち位置を決めることが出来る。
 
 
これから行きたい方向と逆の方向から離陸して、
そのあとターンすることも出来る。
 
今まで進んで来た方向からUターンするように
ものごとに決着をつけて「着陸」することもできる。
 
 
その時に、順風満帆そうに見えるアプローチではなく、
あえて「風に立つ」。
 
それが、実はもっとも理にかなった
離着陸の原則だったりするわけだ。
 
 
 
何かを始める時。それは、
 
 
就職・転職かもしれないし、
起業かもしれない。
 
新しい趣味かもしれないし、
副業かもしれない。
 
それは、結婚かもしれない。
 
それは、恋かもしれない。
 
 
 
何かに決着をつける時。それは、
 
 
仕事を辞める時かもしれないし、
会社の売却かもしれない。
 
趣味からの引退かもしれないし、
友達との関係の変化かもしれない。
 
離婚・卒婚かもしれないし、
恋愛の終わりかもしれない。
 
 
 
いずれにしても、
 
「なんでもっと、穏便にいかないかなぁ?」
 
「ソフトランディングしたいものだ」
 
と思っていたとしても、それは
たぶん、アプローチとしては違う可能性が高い。
 
 
他の人から見ると
 
「順調だね」
 
「おお!ソフトランディング!」
 
と見えていたとしても、渦中にいる本人的には
激しい向かい風の気流にさらされながら
必死で立ち向かっている最中かもしれない。
 
 
そして、その「風に立つ」立ち位置こそが
あなたを最も早く、美しく、効率的に
次のステージに辿り着かせる位置だったりするのだ。
 
 
基本、どんなことも
自然の法則に逆らって良い結果は起こらない。
 
 
せっかく、今までの蓄積のある航空力学が
教えてくれているのであれば、
その原則を日常に使わない手は、ないよね?
 
 
 
まぁ、向かい風に立って
矢面にさらされたりするのは、誰だって嫌だ。
 
 
でも、追い風ばかりを探して
いつまでたっても飛び立てないのと、
 
その向かい風を逆手にとって
フワリと今のステージから飛び立つのだったら
どっちがいいんだろうね?
 
 
その答えが明白なのだったら、
 
 
「足を引っ張らないで!」
 
「もう!なんでこんな事ばかり起きるんだ!?」
 
 
と愚痴る前に、
 
 
「ウェルカム!向かい風!」
 
「私を空に運ぶために、
 わざわざトラブルや足を引っ張る人が現れてくれた!」
 
 
なんて思う姿勢を持つと、いいのかもしれないよね。
 
 
 
 
「風に立つ」。
 
今日からのあなたは、あなたの体に
どんな向かい風を真正面から受けますか?
 
 
ではでは。
 

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